肺がんと言うと、ヘビースモーカーの男性の代表的な病気と思われがちです。
ところが最近、煙草を吸わない女性の「謎の肺がん」が増えています。この「女性に多い謎の肺がん」になる原因が、女性ホルモンだということが愛知県がんセンター研究所の最新の調査で分かりました。
女性の中には、肺の細胞に女性ホルモンがくっつく受容体を持っている人がいます。細胞の遺伝子が傷ついたとき、受容体にくっついた女性ホルモンが、癌細胞へと促す働きをしてしまうようです。
このタイプの肺がんは、空気を多く含む場所にできるので、X線では発見しにくいの特徴です。しかし、解像度の高いヘリカルCTで撮影すると、白い淡い影となって現れます。
肺胞にできたがんは、空気のかたまりの中にあるので、白い淡い影となってぼんやり写ります。「すりガラス陰影」と呼ばれます。
現在、この「女性に多い謎の肺がん」を予防する食品は、大豆イソフラボンだと言われています。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンが傷ついた細胞にくっついてしまうのを防ぐ働きがあります。
大豆イソフラボンは、女性ホルモン様食品として有名なので、更年期の時期には積極的に取りたい食品ですが、肺がんをも
予防する働きがあるんですね。
煙草を吸わない女性でも、2年に1度は肺のCT検査をお勧めします。早期発見できれば、完治も可能です。