2人1人がガンになる時代。30年前まではガンは「死」を意味していたため、本人には隠すのが当たり前でした。
現在は、医療技術の進歩によりガンは治る可能性の高い病気となり、患者にがんを正しく伝え、ともに病気に向き合い治療していく時代となりました。
しかし、病院は治療に専念し金銭的なものや生活は家族が支えてくれますが、患者の心フォローする仕組みがありませでした。
がんは治る可能性が高いといえど難病であることには変わりなく、宣告された本人にとっては、肉体的にも精神的にも大きな負担を抱えることになります。
何年生きられるのか、抗がん剤のつらさに耐えられるのか、これからどう生きていったらいいのか・・、家族にさえ話せないことに患者は心を痛めます。
その不安を解消するために、生まれたのが「がん哲学カフェ」なのです。がん哲学カフェは2009年に、特定非営利活動法人(NPO法人)「がん哲学外来」として生まれました。
がん哲学カフェは、患者本人や家族、医療関係者など、がんに係る人たちが集まり、だれにも言えない悩みを自由に話すことができます。
カフェで同じ環境の人たちの色々な話しを聞いているうちに、自分の生き方の方向性が少しづつわかるようになり、前向きに生きれるようになるといいます。
がん哲学カフェは現在全国50ヶ所あり、街のカフェや、お寺や協会、公民館や病院のロビーなど、人の集まりやすい場所で開催されています。
参加を希望する人は、一般社団法人がん哲学外来に問い合わせしてみてください。
●一般社団法人がん哲学外来へのお問合せ先
TEL.03-3288-2887