しゃっくりがでて困ったときありませんか?例えば、結婚式や葬式、会議中やコンサートなど、一度鳴り出したらいつ終わるかわかない・・恥ずかしいし迷惑だし、本当に困りますよね。
友人や親族の場合は、暖かい目で見てくれますが、他人の集まりだと席を外すしかありません。席を外せないときは、口を必死で押さえるしかありません。
息を止めたり、水を飲んだり、つばを飲み込んだりしても、一向に治らない・・でもいつの間に止まっている。昔から止める方法が色々と考えられてきましたが、どれもこれといった決定的なものがありませんよね。
しゃっくりとは、横隔膜のけいれんと声帯の閉鎖が同時に起きている状態だそうです。
お酒を飲んでいるときや食べ物を食べている時に、でやすいといいます。お酒のしゃっくりは、思い当たる人は多いのではないでしょうか、飲み過ぎると必ず起きる人もいますね。
しゃっくりが何年も止まらない人もいるそうです。そういう人は、脳に問題がある可能性があるそうです。脳に脳内出血があり、何年もしゃっくりが止まらなくなり、吐き気や胸が締め付けられるほど苦しくなってしまうそうです。
知っているようで知らない「しゃっくりの仕組みと止め方」を、NHK「ためしてガッテン」で紹介してくれました。
しゃっくりはなぜでるのか
ここから「ためしてガッテン」の番組内容です。
しゃっくりは生物進化の名残で、気道の弁を閉じ肺の中に水が入らないための反射だそうです。気道の弁は、人間の声帯として残っています。
しゃっくりの動作をコントロールしているのは、延髄です。延髄は通常は、呼吸や嚥下などをつかさどってますすが、興奮しやすい性質があるそうです。
のどの奥に延髄とつながるスイッチがあり、そのスイッチが刺激によってONしてしまうとしゃっくりがでてしまいます。そうすると横隔膜が伸びて、気道閉じられ、「ヒック」というあの声がでてしまうのです。
通常は、脳が延髄の興奮を抑えていますが、脳が疲れて元気がなくなってくると手が回らず、延髄の興奮が始まってしまいます。
しゃっくりの止め方 両耳を30秒押す
しゃっくりを止めるには、延髄の興奮を抑える必要があります。それには、脳を元気にして延髄の興奮を抑えるのが一番なのですが、もう一つ延髄を興奮を抑える方法があります。
それは、耳の中を刺激すること。延髄は耳と神経がつながっていて、耳を刺激することで興奮を抑えることができるそうです。
耳の中に指を入れ、耳を塞ぐように30秒間強く押すと、しゃっくりが止まるそうです。この方法で、病気が原因の人を除いて、しゃっくりの70%を止めることができるそうですよ。
呼吸器や、循環器の病気のある人は、耳を押さないでくださいとのことでした。また、一週間以上しゃっくりの続く人は、病気が隠れている可能性があるので、必ず病院で診療を受けてくださいとのことです。
しゃっくりでお悩みの方は、日本で唯一、しゃっくり専門の外来がある、土浦協同病院 吃逆外来(きつぎゃくがいらい)近藤司先生に、相談してみてください。