今回の駆け込みドクターのテーマは、関節。その中で、若い人でも注意が必要なのが、背骨が蛇のように湾曲するヘビ背です。これは、若年層(成長期)に起こる側弯症とは違うものです。

ヘビ背

ヘビ背は、放っておくと肩こりや腰痛のほか、胃腸障害や睡眠障害まで引き起こし、神経に触ってしびれが出たり、歩けなくなることもあると言いますので、日頃からのチェックが大切です。早期発見早期改善したいですね。

自分でできるチェック法は、
①目を閉じて鏡の前に立ちます
②脇腹の横にひじをしっかりつけ、小さな「前ならえ」をします
③このとき、左右の手の位置を確認します
手の位置が左右で3cm以上ずれていたら蛇背の可能性あるようです。

ずれが発見されたら、専門医のレントゲン検査を受けると分かります。

ヘビ背の原因は、背骨の軟骨の曲り癖や、背骨の左右の筋肉の歪みから起こると言われています。普段の悪い姿勢、例えば足を組む、頬杖をつく、同じ方向で横座り、ヒジをついて横に寝るなどがあると発症しやすくなるようです。

背中の筋力が落ちてくる中高年以降は、特に注意が必要ですね。

改善には、「猫体操」がおすすでです。猫体操は、ヨガの猫のポーズに似ています。
①四つん這いになる
②背中を丸めながら持ち上げ、元の位置に戻す
③5回繰り返す

④四つん這いになり、大きく円を描くようにお尻をゆっくり3回転させる
⑤反対側も行う

⑥四つん這いになる
⑦肩を下げ、息を吸いながらゆっくりお尻を上げ背中を伸ばす
⑧10秒間キープする

これは、やってみると背中がすっきりして気持ちが良いです。今は、蛇背ではない人も、猫体操で予防できそうですね。

駆け込みドクターで紹介されたヘビ背の原因

ここからは、駆け込みドクターの番組内容になります。

整形外科医の神戸克明先生は、女性に多いヘビ背の原因に
●ハイヒールで歩く
●いつも同じ側でバッグを持つ
●足を組む
●お姉さん座り
●肘をついて横になる
などが挙げられると言います。

これらの行為を毎日続けた場合、背骨がゆがむ可能性があります。

へび背を解消する猫ストレッチ

背骨のゆがみを解消するには、猫ストレッチをすると良いようです。

①四つん這いになり手足を肩幅に開く

②息を吸いながらゆっくり背中を上げる

③息を吐きながらゆっくり背中を戻す

これを時間をかけて3回繰り返します。

④腰を左右にゆっくり曲げる(背骨を左右に湾曲させる)

ポイントは、腰だけでなく上半身も曲げることです。誰にでも起こる可能性があるヘビ背。気を付けたいですね。