誰にでも起こる突然死。いつどこで起こるかわからないのが突然死の怖いところですが、運転中に起こったら大事故につながる可能性もあるので、できれば最悪の事態は避けたいですよね。

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突然死の原因は、血栓が心臓や肺、脳に飛んで詰まってしまうことで起こることが多いと言います。肺梗塞や心筋梗塞、脳梗塞は、死につながる疾病です。

その血栓は足に作られることが多く、2時間以上運転していると足の血液の流れが悪くなることもあるそうです。

独協医科大学法医学講座准教授の一杉正仁(ひとすぎ・まさひと)先生はそんな突然死と交通事故などを長年研究している法医学博士でもあります。

先生は、運転することで心筋梗塞などの発症リスクが上がることを突き止め、世界一受けたい授業で、そのリスクを回避するための方法を教えてくれます。

これは、運転に限らず、長時間飛行機に乗って動かないことで起こるエコノミー症候群や、長時間のデスクワークをする人でも起こりうることです。

また、メタボの人や糖尿病、高脂血症などの脂質異常の人は血液に粘着性があり、血栓ができやすい体質です。長時間のデスクワークをしていなくても、時々足を動かすことが大切だと言います。

やり方は、足を少しあげて、足首をぐるぐる回すだけ。

体操の他にも血栓を作りにくくするには、こまめに水分を摂ったり、納豆などの血栓を防ぐ食品を取るのもオススメです。

クモ膜下出血は、突然死を招きます。一番の原因は高血圧。朝、トイレでいきむと血圧が一気にあがり、血管に強い圧力がかかります。

健康な人は問題ありませんが、シニア以降やもともと高血圧の人は、クモ膜下出血を起こす可能性があります。対策は、いきみすぎないこと。

心筋梗塞などはゴルフのプレー中に起こりやすいとされています。勝負をかけたパットなどは、緊張がピークに達し、血圧が一気に上がります。

血管や心臓に持病のある方は、心筋梗塞を起こす可能性が高まります。運動前は、十分な準備体操をし、体調の悪い時はプレーを避け、運動中は十分に水分を摂ることが突然死を防ぐ対策になります。