血液検査をすると、高脂血症を指摘されたり、中性脂肪が高いと指摘される方も多いと思います。
判断されるデータは、総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール(善玉)、LDLコレステロール(悪玉)の4つ。
とにかく数値内におさめないとダメなのはわかりますが実際、何がどう関係しているのか、良くわかりませんよね。(^_^;)
実は、コレステロールに関しては10年間、医学界でも、まったく気づかなかった事実があるそうです。
コレステロール値が高いと、動脈硬化が起こります。動脈硬化になれば、心疾患、脳疾患の危険が高まります。
一度動脈硬化が進むと、改善しないと思われていましたが、善玉コレステロールを増やすと、血管内のプラークが小さくなり血管が若返っていくことがわかってきました。
善玉コレステロールは、細胞からコレステロールを回収する機能、悪玉コレステロールは、細胞にコレステロールを届ける機能があります。
血管を若くするには、善玉を増やし、悪玉を減らすこと。「善玉」ふやすには有酸素運動が一番効果的です。歩くだけでもOK。歩数が多ければ多いほど善玉が増えていくそうですよ。
また、悪玉を減らすには、身近なある食べ物で減らすことができるそうです。
コレステロールの新常識
コレステロール値が高い人が心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすいと言われてきました。
しかし、善玉コレステロール、悪玉コレステロールの値が基準値範囲にあっても、心筋梗塞を起こす人がいます。
コレステロールの基準値は・・
●コレステロールの基準値
HDLコレステロール 40以上95未満
LDLコレステロール 70以上140未満
逆に、両コレステロール値が異常値でも心筋梗塞にならない人はいます。
その差は、LH比にあります。LH比とは、LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値で示される比率です。
基準値が2.0を超えると動脈効果のリスクが高まり、2.5を超えると心筋梗塞などのリスクが非常に高くなります。
つまり、善玉コレステロール、悪玉コレステロール、それぞれの値より、その比率の方が重要となります。
【新常識】
コレステロール値が高い人ではなく、LH比の高い人が心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすく人です。
LH比が2.0以上の人は、注意が必要です。
LH比を改善する方法は2つあります。
①善玉コレステロール(分母)を上げる
②悪玉コレステロール(分子)を下げる
コレステロールを多く含む食品を多く食べると、悪玉コレステロールが上がるは間違いです。
【新常識】
コレステロールが高い食品ではなく、飽和脂肪酸を多く含む食品をたくさん食べるとLDL悪玉コレステロール値が上がります。
●飽和脂肪酸が多い食品
また、悪玉コレステロールを減らしていくれる食事があります。
LDL悪玉コレステロールを減らす食事
①海藻類
もずく、わかめ、ひじき、昆布のアルギン酸などのヌルヌル成分がコレステロールの吸収を抑えます。
②ブロッコリー、キャベツ
SMCM 悪玉コレステロールを分解して、排出する酵素の働きを促します。
③青魚
不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを減らす効果があります。
④大豆製品
サポニンに悪玉コレステロールを分解する働きがあると言われています。
善玉コレステロールを増やしてくれる運動
【インターバル速歩】
ややきつい早歩き3分間とゆっくり歩き3分間を繰り返します。
1日5セット、1周間で4日、これを3~5ヶ月続けると善玉コレステロールが上がってきます。
これは有酸素運動をすることにより、肝臓での脂肪の代謝があがり、善玉コレステロールの生成も活発になるためです。
速く歩く時は、腕を大きく振り足を大きく踏み出し、カカトから地面につけるといいそうです。
時間は細切れでいいので、1周間で60分以上やるといいそうですよ。血液検査結果からLH比を算出して、高い人は、ぜひ実践してみてくださいね。