腰痛の85%は原因不明、ヘルニアは手術しない方がいい・・。など、最近になって腰痛の治療法がずいぶん変わってきましたよね。

そう言われても、周期的に腰痛は襲ってくるし・・・、腰痛持ちの私たちは、どうすればいいの・・・と思ってしまいます。

でも、ここにきて原因不明ではない腰痛も分かってきたそうです。それは「股関節」のトラブル。

股関節の軟骨がすり減り、骨と骨がぶつかると股間節に痛みがおきます。

その痛みを、脳が腰の痛みと勘違いしていることがあるそうです。股関節の異常を引き起こす、2つの原因があるとか。

その一つが体内の1本の糸で、尿トラブルがサインになっているそうです。

そこで股関節の異常を10秒で調べられる簡単テストと、「腰痛を解消できる簡単ストレッチ法」をみんなの家庭の医学で、腰痛の名医が教えてくれした。

股関節の異常チェック法と簡単腰痛解消ストレッチ

原因不明の腰痛の原因の一つ目は股関節の異常

股関節は、人体最大の関節です。この部分の軟骨がすり減って、痛みが発症し、腰痛の原因となっていることが多いそうです。

股関節へいく神経が、腰の神経付近を通っているため神経の混線がおきてしまい、股関節の痛みが腰痛となってしまいます。

原因不明の腰痛で悩む20人を集めて、調べてみたところなんと半数の人に股関節の異常が認められました。

股関節の異常は、「パトリックテスト」で簡単に行えます。このテストは、股関節の異常を広く発見するために医療現場でも行われている簡易テストです。

股関節10秒簡単テスト パトリックテストのやり方

パトリックテストは、
①あお向けに寝て、ヒザの上に片足を乗せます。

②のせた足のヒザが水平になればクリアです。

●股関節異常が起こる原因1・・臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)
股関節の形が異常の臼蓋形成不全の人は、軟骨がすり減りやすいため股関節を痛めてしまいます。

●股関節異常が起こる原因2・・・姿勢の悪さ
姿勢が悪いと、骨盤が斜めになってしまうため、股関節に負担がかかってしまいます。

まっすぐの場合には、関節の真上に骨盤が乗っているため関節に負荷がかかりません。

【日常生活で腰に負荷がかかる作業】
①買い物 797kg
②料理をする  277kg
③掃除機をかける 242kg
④洗濯物を干す 211kg

買い物は、両手に10kgの荷物をもった時として計測。この位の買い物は、いつものことですが、なんと体重の16.6倍の負荷が股関節にかかっているそうです。

腰を痛めている時は、できるだけ控えた方がいいそうですがどれもが毎日、必要な作業ですよね~。

●長引く腰痛を解消する 2つの股関節ストレッチ

①椅子に座りヒザを開いたり閉じたりします。

②椅子に浅めに座り、おへそをつきだしたり引っ込めたりを繰り返します。

それぞれ、10回1セットで毎日2~3セット行います。1週間程度で股関節の痛みが抑えられ、腰痛効果が現れてくるそうです。

●最近注目されている「新型腰痛」 脊髄終糸症候群

脊髄終糸症候群(せきずいしゅうししょうこうぐん)は、脊髄と尾骨をつなぐ糸のような組織です。

通常は、脊髄が伸びるとゴムのように伸びて、脊髄への負荷を抑えているのですが、この終糸の固い人がこのような腰痛になりやすいそうです。

目安は、前屈したときに20cm前に届かない人は要注意です。身体の固い人が、前屈などの姿勢を長く続けていると、脊髄の一部で血行が悪化し、細胞が酸素不足となり、神経が興奮し、激しい痛みを引き起こすそうです。

特徴1
腰の後ろを針で刺されるような強烈な痛み。痛みは、前かがみになるときに痛みが走ります。

特徴2
夜中に頻尿が起こる。血行不良は腰や足の神経に近い膀胱の神経にも影響を与えるためにおこります。

MRIでも画像に現れないため発見が難しいそうです。治療には、手術により終糸を切ってしまうことで、劇的に腰痛が改善します。

終糸は盲腸と同じように、今は不要な組織ですので切断してしまっても問題ないそうです。

この病気の名医は、東京目黒区にある厚生中央病院 駒形正志先生です。