脳疾患の怖いところは血管が詰まった先の脳細胞が死んでしまい、後遺症が残ることです。
死んでしまった場所により、後遺症の場所も程度も違ってきます。
これまではリハビリにより脳の別の場所を使って、新たな情報伝達回路をつくるしかありませんでした。
しかし、死んでしまったと思っていた脳細胞を蘇らせ、再生できる可能性が見つかったそうです。
発見したのは、兵庫医科大のグループで、研究責任者は脳神経外科の高木俊範助教。
1月5日の「神戸新聞NEXT」紹介されていました。
脳梗塞で死んでしまったと思われていた細胞は、強いストレスを受けた時、神経細胞に変化できる多機能性を獲得していたそうです。
小保方さんが「スタップ細胞はあります!」と言っていたと同じような感じで、ストレスを加わった時に脳細胞が初期状態に変化したようです。
その細胞は、「iSC細胞(虚血誘導性多能性幹細胞)」と名前が付けられました。
マウス実験レベルですが、iSC細胞を培養して脳に戻したところ、再び脳が正常に機能したのを確認したようです。
今後、人への効果の研究をするそうですが、これができたら自分の脳細胞で損傷した脳細胞を回復することができるという凄いことになります。
神経や脳など、一度死んでしまった細胞は蘇らないと思われていたのですが、これまでの常識がどんどん覆ってきています。
脳の後遺症に悩む人にとっては、ほんとうに待ち遠しい研究です。早く実現化されるといいですね。
情報参照先:神戸新聞NEXT「脳梗塞で死んだ細胞再生 兵庫医科大、定説覆す発見」