片頭痛で悩んでいる方は、日本で600~800万人いると言われています。

片頭痛の原因は不明なことが多いのですが、実は心臓に穴が空いていることが原因となっているケースがあるそうです。

心臓は、左右の辛抱と心室で4つの部屋に分かれています。この部屋を分けているのが心房中隔という壁です。

この壁に穴が空いている病気が、心房中隔欠損症や卵円孔開存症。

心房中隔欠損症は常に穴があいた状態、卵円孔開存症は弁のように閉じたり開いたりしている状態です。

壁に穴が空いていると静脈血が動脈血に混ざってしまう「右左シャント」という状態が起こります。

そうすると、小さな血の塊ができて脳血管を詰まらせたりセロトニンと呼ばれる化学物質が脳血管内で上昇し、それが片頭痛を起こす原因になっていることがあるそうです。

つまり小さな脳梗塞によって頭痛が発生していたのです。

実際、心臓の穴を塞いだところ片頭痛も治ったという患者さんが沢山いるそうです。

片頭痛で手のしびれを伴ったり、普段を違う頭痛が突然起きた場合には注意が必要です。

片頭痛の患者の40~70%に、心臓が関係しているというデータもあるそうです。

片頭痛で悩む方は、一度心臓を見てもらうと安心かもしれないですね。

心臓の穴を防ぐ治療 番組外の情報

心臓の穴は、外科手術かカテーテル治療により穴を塞ぎます。

外科手術は、胸を15cm~20cm切り開き心臓を一時的に止めて穴を縫合します。2週間~3週間の入院が必要です。

太い血管からカテーテルにより、アンプラッツアーと呼ばれる蓋を心臓に運び入れて、穴の部分に蓋をする治療法です。

穴の場所や大きさなどによりできないことや、上手く収まらないなどの問題が生じることもありますが、2泊3日程度の入院で済むこと、身体への負荷も少ないことで注目されています。