「中年になれば、あごのたるみはしょうがない」「ちょっと食べ過ぎちゃて、この頃二重あごに・・」なんて会話は、当たり前と思っていました。

ところが二重あごは、脂肪がついているだけでなく、危険なタイプの二重あごがあるそうです。放っておくと、口臭や歯周病、やがて全身が衰弱して肺炎や心臓病にもなる危険性があるそうです。

危険かどうかを見分けるポイントは、下アゴと咽頭の間にある蹄鉄型のカタチをした、舌骨(ぜっこつ)の位置で確認できるようです。

舌骨は首の筋肉によって支えられており、舌根を支持する役目があります。首の周りの筋肉が弱り舌骨が下がると、舌全体が下がり「低位舌」(ていいぜつ)になってしまい、結果、喉元に舌が垂れて二重あごになってしまいます。

そうすると、口の中に雑菌が繁殖して口臭や歯周病になったり、睡眠時無呼吸症候群により、心臓に影響を及ぼしたりしてしまいます。

また舌骨のもう一つ大切な機能に、気道と食道への通り道の切り替えがあります。舌骨が落ちてしまうと、この切り替え機能がうまく働かなくなり、食べ物が気道へ入ってしまい、誤えん性肺炎を起こす危険性があります。

二重アゴのタイプには、お肉がたらりとしたブルドック型、首ごと太いシロクマ型、皮がたらりと垂れるトカゲ型、あごが小さいマンボウ型があるそうです。

危険なタイプには、トカゲ型の人が多いそうです。トカゲ型の人は首の周りの筋肉が痩せてしまってなります。

●危険な二重あごの見分け方
あごの先端と喉仏の下に定規をあて指一本入るかどうか、入らない人は危険性があるので、病院で検査を受けてくださいとのことです。

●ゴックンテスト
①喉仏の下に人差し指を置いて、つばを飲み込んだときその指をコロンと乗り越えるかどうか
→乗り越えられればOK

②30秒間で何回つばを飲み込めるか
→2回しかできなかったら飲み込み障害の疑いがあります。

舌骨トレーニングで、首の周りの筋肉を鍛えることができます。

●危険な二重あごを解消する舌骨トレーニング
①口開け体操
口を大きく開き10秒間キープを5回、1日2セット。

②頭上げ体操
あおむけに寝て頭を上げつま先を見る。
10秒キープして3回、1日3セット。

二重あごに、こんな危険が潜んでいるとは知りませんでしたね。舌骨トレーニングで鍛えなくては・・ですね。