今、味覚障害の人が増えているそうです。何をたべても味がわからない、口の中がいつも苦い、甘いはずなのに甘く感じない・・・など症状も様々。
味覚は、人間の命を守る最初のセンサーで、とっても大切なものです。
食べ物を口に入れた、安全か、毒か、腐っていないかなど、瞬時に判断して吐き出すなどのアクションを起こすようになってます。
ですから、その役目をする舌にあるセンサー「味蕾(みらい)」はつねに最高の役目を発揮できるよう、短い周期で細胞が生まれ変わっています。
味覚障害の起こる原因は、味の濃いものや辛いものばかり食べていたり、スナック菓子類などが影響しているといいます。
また、味蕾をつくるために必要となるミネラル成分、亜鉛が不足すると起こると言われています。
味覚障害が進むと、自分がどんなものを、どれだけ食べているのかもわからなくなり、肥満の原因にもなっているようです。
以前、味覚障害を治す方法として、うま味成分が含まれた昆布茶を飲むというのが紹介されてましたが、今回はどんな改善法を教えてくれるでしょうか。
現在人に増えている、味覚障害の予防法を改善方法について東京歯科大学 井上孝先生が教えてくれます。
味覚障害の予防法
味には、塩味・苦味・酸味・甘味・旨味の5つの基本の味のほか最近は「脂肪味」という第六の味覚があると言われています。
CD36という脂肪を感知する味覚が、脂肪の味を欲しがり正しく機能しないと、脂肪を取り過ぎて太ってしまいます。
そう言えば、脂身がたまらなく欲しくなる時がありますよね。
●家庭でできる味覚障害のテスト
味覚の診断にも使われるレベル3の「甘い液」「しょっぱい液」をを作り、1cc口にいれて味がはっきりわからない人は味覚障害の可能性ありだそです。
【作り方】
甘い液・・水200cc 白砂糖5g
しょっぱい液・・水200cc 食塩2.5g
●味覚障害になる原因
朝食を抜く、過剰なダイエット、食生活の変化で亜鉛が不足しているのが原因とされています。
●亜鉛がたっぷり入った食材
亜鉛をしっかリ摂ることで味覚障害を改善します。亜鉛のたっぷり入った食材は・・・
1位 牡蠣 3ツブで1日分
2位 牛肩ロース 200gが1日分
3位 大豆 納豆、豆腐などを食べる
●顔のマッサージで唾液の分泌を促しドライマウスを防ぎます。
唾液のでないドライマウスになると、味覚障害がおきます。そこで、顔をマサージすることで唾液の分泌を促します。
①アゴの下の顎下腺を刺激します。
親指をアゴの角から骨に沿って前に5回出すと舌の前方部に唾液が溜まってきます。
②耳下腺を刺激し唾液をだします。
両手で耳をはさみ口に向かって前に出す(5回)さらっとした唾液が頬の横からでてきます。
3ヶ月続けると効果がでてくるそうです。