水虫というと、あまり重要な病気に考えないのですが、実は、一度感染すると、なかなか完治しないやっかいな病気なのです。
しかも、水虫感染者が家族に一人いると、全員にうつってしまうという恐るべき感染力があります。
今回のみんなの家庭の医学は、そんな水虫のこわ~い話です。
かくれ水虫の簡単判別法と対策
水虫は、白癬菌というカビが皮膚に寄生する病気です。
水虫の種類
日本では、紅色菌(トリコフィトン・ルブルム)と趾間菌(トリコフィトン・メンタグロフィテス)が2種類が主な原因菌です。
しかし、数年前より、外国からトリコフィトン・トンズランス菌という感染力の強い新たな菌が入ってきており、格闘技の選手を中心に感染が広がっています。
かくれ水虫とは
水虫に感染しているのに、かゆみやじゅくじゅくなどの症状が出ていない状態ですが、足にはしっかり水虫菌の「白癬菌」が取りついています。やがて、本格的な水虫になり、歩くことすら出来なくなる危険もあります。
水虫の症状(足ウラ簡単判別法)
・足の指の間が白くふやけ、ただれてくる(趾(し)間型水虫)
・足の指や足の裏に小さな水ぶくれができる(小水疱型水虫)
・足の裏全体が分厚くなり、小さなひび割れができる(角化型水虫)
・爪が分厚くなったり白く濁ったり、爪が崩れてくる(爪水虫)
この症状が5月の連休からでて9月頃よくなることが繰り返していたら99%かくれ水虫です。
足以外では(トリコフィトン・トンズランス菌)
・輪っか状の赤みと頭髪の脱毛と黒点(新型水虫)
対処方法
・足を乾燥させること
・あまりむれない通気性のよい履物、靴下を選ぶこと
・できれば靴を毎日履き替えること
・靴を乾燥させること
・水虫薬を塗って根気よく治療すること
家族間の感染を防ぐには(家の潜伏マップ)
・床、カーペット、たたみ・・掃除機をしっかりかけ水ぶきをする。
・風呂場の足ふきマット・・毎日洗濯する
・トイレのマット・・毎日洗濯する
・スリッパ等の履物の共用・・こまめに洗う
うつらないのはどっち、隠れ水虫予防法○×
感染を防ぐために靴下を履いたほうがいい・・×
→靴下やストッキングでは防げない
素足でいていつも乾燥させておく
足をゴシゴシよく洗えば感染しない・・×
→ゴシゴシ洗うと皮膚が傷ついて感染しやすい。手でやさしく洗うのがコツ。
靴の中にいる白癬菌は日干しすれば死滅する・・×
→日干し程度の温度では死滅しない
毎日続けてはかない。よく乾燥させる。
白癬菌のついた靴下といっしょに洗うと他の菌がつく・・×
→白癬菌は水で洗い流せるので、大丈夫です。
水虫は、皮膚からはがれた細かな皮膚の破片を介して感染しますので、くれぐれも注意が必要です。
番組の水虫対策を見てしっかり、対応しましょう!