目が疲れる、目がかすむは、私たちの年代になると当たり前の症状です。
そのため、病院へも行かず、目薬を使ったり何もしないでいる人がほとんどではないでしょうか。
でも、そうしているうちに、取り返しのつかない状態になってしまうことがあります。
ほっておくと、失明、最悪は生命の危機さえある目の病気があるので注意が必要です。
頭痛や、肩こり、まぶしい、目がかすんだり、ぼやけて見えるなどの症状に重大な目の病の原因が潜んでいる可能性があります
なんと、1年間の中途失明者は2400人いるそうです。
頭痛が強くなったり肩こりがひどくなったりした場合、発症からわずか3日で失明することもあります。
50歳の女性の場合・・糖尿病網膜症
6年前まで何の不自由もなかったのですが、ある日、映画館をでたら片目が見えなくなってました。
病院へ行ったら、網膜剥離との診断で失明の可能性と告げられました。
前触れは、蚊のような黒い点が目の中に飛んでいたのですが、年齢のせいと思ってほっておいたそうです。
原因はなんと糖尿病。喉の乾きの原因が糖尿病と気づかず、缶ジュースを毎日6缶飲んで、糖尿病を悪化させてしまいました。
診断したところ、「糖尿病網膜症」。眼球の中で大出血を起こし網膜剥離を起こしてました。糖尿病網膜症は、日本人の失明の第2位だそうです。
目に症状がでて、初めて自分が糖尿病であると気づく人が多いそうです。
55歳の女性の場合・・急性緑内障発作
6年前に眩しい、物が見えにくいという感じがありました。運転をしている時に、前がかすんで白い色の車が見えなくなることもあったそうです。
疲れているし歳だから老眼かな・・と自己診断してました。その後、こめかみから、首から肩にかけての痛いような重み、さらに、吐き気がするようになりました。
救急外来に飛び込んだ結果、急性緑内障発作でした。
3日で失明するほど、重篤な症状でした。急性緑内障発作は、40歳以上の20人に1人が発症リスクを抱え、日本の失明原因の第1位だそうです。
眼球内の圧力が短期間の間に急激にアップし、網膜や視神経を圧迫し血流が失われるため、急速に視野がかけ、失明の恐れがあります。
白内障がきっかけのことも多く、白内障は水晶体を濁らせるだけでなく、肥大させ急性緑内障の原因になるそうです。
また、病気のリスクを高めるのは、紫外線だと言います。強い紫外線を受けると白内障や緑内障のリスクを高めるばかりでなく紫外線で目が日焼けを起し様々な目の病気を発症してしまいます。
日焼けは、目が赤くなったり、涙目になったり、さらに二次感染を起こすと失明してしまう危険性もあります。
予防するには、紫外線カットの入ったメガネをかけるなど肌と同様紫外線対策が必要です。
●急性緑内障発作のチェック
①こめかみや首や肩が同時に痛む
②下を見て雑誌などを読むと目の奥がちりちりと痛む
③白内障を抱えている
●糖尿病網膜剥離のチェック
①黒いごみようなものが見える
②喉が異様に乾く
③血糖値を1年間以上測ったことがない
目の疲れを年のせいと自己判断せず、1年に1度は検診を受けてみてくださいね。