心臓疾患が命に関わる病気で、突然私たちを襲ってきます。

脂質異常の方や、糖尿病、高血圧の人、肥満体質や、喫煙習慣やストレスのある方なども注意が必要です。

命を守るためには、そうならないための体質に改善することとその兆候であるサインを見逃さないこと。

今回の名医にQは、狭心症に関するまとめ特集です。

狭心症のサインと治療法

狭心症とは、心臓の冠動脈にコレステロールなどがたまって狭くなり、十分に酸素や栄養が送られなくなった状態をいいます。

進行が進んで、血栓ができ完全につまってしまう状態が心筋梗塞で、そうなると突然死の恐れもあります。

狭心症のサイン

狭心症のサインは、3つのタイプがあります。いづれも、運動後や興奮時に起こることが多いそうです。

1.典型タイプ
胸が締め付けられるような痛みが数分から10分程続きます。

2.放散痛タイプ
心臓以外の奥歯や喉、背中、左腕などが痛み、数分から10分程続きます。

3.症状を感じにくいタイプ
糖尿病や高齢の人は神経の障害によって、痛みを感じにくくなり息苦し程度にしか感じないタイプです。

狭心症の検査

狭心症は、早期発見・早期治療が基本です。心電図検査やエックス線、CT検査などで検査します。サインを発見したら、即病院へ行く必要があります。

狭心症の治療法

冠動脈の狭くなった部分を拡げるカテーテル治療、他の場所から血管を移植し血流を確保するバイパス手術、発作を抑えたり血栓を防ぐ薬により治療する薬物療法が行われます。

再発防止

原因が動脈硬化にあるため、その原因となる脂質異常症、糖尿病、高血圧、などを改善する治療が行われます。

また、運動療法、食事療法、禁煙、薬の正しい使用法などの生活面での指導が行われます。

「心臓をいたわる生活術5か条」

1.時間にゆとりもって行動し 混雑を避ける!
2.運動・食事(飲酒)・入浴は、心臓に負担をかけるので30分以上間をあける!
3.適度な運動はよいが、負担となる競技は行わない!
4.動脈硬化予防に効果があるDHAやEPA含む魚料理を週6回食べる!
5.炭水化物は並盛りとし、おかずの具や副菜はたくさん摂る!

狭心症と高血圧の方の入浴時の注意

・お湯の温度は39度~41度
・つかる時間は10分まで
・深さは胸の下まで
・浴室。脱衣所の寒暖の差をなくす
・入浴後はコップ1~2杯の水分補給

夏場は、大量の汗をかき水分が失われ血液がドロドロになり、血液の流れも悪くなり心臓に負担をかけます。また、ストレスも血管を収縮させ悪影響を与えます。

心臓疾患は、生活習慣を改善することで、その発症リスクを減らすことができますので、しっかり対処方法を覚えておきたいですね。