毛細血管は体の隅々まで酸素と栄養を運ぶ大切な器官ですよね。

金沢医科大学准教授 赤澤純代先生は、「澄み切った血液は万病を治す」と言います。

血管と聞くと、動脈や静脈などの太い血管を思い浮かべますが、実は体の99%は毛細血管です。

この毛細血管の血液が滞ると血管が消えてしまう「ゴースト血管」と言う現象が起こります。

ゴースト血管は、動脈硬化や心不全、心筋梗塞、脳梗塞など怖い病気の前兆です。また、隅々まで血液が行きわたらないと、コラーゲンが不足しシワが増えてしまいます。

私などは、足先などがいつも冷たくて完全に血液が隅々まで行きわたってないので、シワが増える一方です(:_;)

そこで、ゴースト血管を防ぎ、美と健康を保つための「毛細血管ケア」に注目してみましょう。

NHK「これがカラダの新常識」では、血管力を高めるポイント「毛細血管」について詳しく説明してくれました。

スキンケアの新たなターゲットは毛細血管に付く白い細胞、壁細胞

毛細血管の周りには、白い細胞、壁細胞(へきさいぼう)がまとわりついています。実は、この壁細胞が、お肌の若さと美しさのカギを握っています。

毛細血管に付く白い細胞
画像参照元:http://www4.nhk.or.jp/P3771/

壁細胞は、毛細血管を周りを覆って毛細血管の隙間から栄養分が漏れるのを保護してくれる大事な役目があります。しかし、40歳を過ぎる頃から壁細胞がどんどん剥がれていってしまいます。

そうなると、毛細血管から酸素や栄養分がどんどん漏れてしまうため、体の隅々まで栄養が行き渡らなくなってしまいます。

その結果、皮膚の下の線維芽細胞も衰えてしまい、シワやシミ、たるみが起こるようになり、頭髪に栄養が届かなり薄毛の原因となってしまうわけです。

確かに、栄養分が行き渡らなくなれば、お肌の張りどころではなくなってしまいますよね~。

壁細胞の剥がれを防ぐには、ある食物を食べると良いそうです。

その食物とは、「ヒハツ」「シナモン」「ルイボスティー」です。これらの食物は、壁細胞が剥がれなようにする接着剤の効果があるようです。

ヒハツは、八重山諸島の石垣島では「ピーヤン」といい、ゴーヤーチャンプルなどに振りかけてよく食べているそうです。

赤澤先生がおススメするゴースト血管対策

美と健康は、血管の強さと血液の巡りで決まります。赤澤先生がおススメする血管を強くする方法をご紹介します。

ルイボスティ

血管内の酸素と栄養の漏れを防ぐには、細胞同士を密着させ活性化させるTie2(タイツー)が必要です。Tie2(タイツー)を活性化させる効果が期待できるのが「ルイボスティ」です。

ルイボスティは、かすかに酸味があるちょっと赤身かがったお茶の一種です。夏などは冷たくして飲むととても美味しいですね。

正しい姿勢

猫背など姿勢が悪いと背中の筋肉が緊張し血流が悪くなります。また、猫背はお腹にある大きな血管を圧迫し流れを悪くします。これにより、毛細血管からの血液の戻りが悪くなり、ゴースト血管の原因になります。

身体を締め付ける物を避ける

ハイヒールやスキニージーンズなど体を締め付ける物を避けます。ハイヒールを履いたり、キツメのジーンズを履いている場合は、2,3時間に1回ふくらはぎをマッサージして血流を滞らせないようにすることでゴースト血管を防ぎます。