私たちの年代で一番怖いのは、動脈硬化と血栓ですよね。

血栓が飛んで心臓や脳の血流が詰まった瞬間に、命の危険にさらされます。運良く回復しても、身体に大きなダメージを残してしまうことがあります。

実は、私は家族性なのか、中性脂肪と悪玉コレステロールが異常に高く、昔からその危険性を指摘されていました。

2.5を超えると脳梗塞や心筋梗塞の危険性が、数段高まると言われる「LH比」が、なんと私の場合は4.3。^^;

医師から「冗談ではありません!」と叱られ、高脂血症治療薬「リピトール」と、血液をサラサラにする「ロトリガ」という2つの薬を処方され飲んでいます。

食事では、血液をサラサラにする力のある「納豆」、忙しいときにはサプリメントの「納豆キナーゼ」のお世話になっており、今はなんとか正常値をキープしています。

そんなわけで、血液や血栓に対しては異常なほど、敏感になっているのです。

血栓予防には有酸素運動が欠かせない

医師から日常生活で指導を受けているのが、食事のカロリー制限と有酸素運動です。

ランナー

有酸素運動では、毎日6000歩の通勤時のウォーキングと、週1回のジムでのバイク15分をしています。

有酸素運動すると、エネルギー代謝が高まり、血液中の余分な脂肪や糖分が洗い流すことが知られています。

しかし、血栓を溶かす力が21倍にも高まる有酸素運動のやり方があると、NHK「ガッテン」さんが教えてくれました。

その方法を実践すると、自分の体から血栓を溶かす特効薬の分泌を21倍も高めることができるそうです。

その特効薬とはNO(一酸化窒素)でしょうか。頸動脈エコー検査で、プラークを指摘されている私としては、これは絶対に学んで、即実践したみたいところです。

血液を固めてしまうフィブリン

血液の中には、血液を固める作用のあるフィブリンという成分があります。

フィブリンは、血管の中に傷がついたときに、その血液を固めて出血を最小限にしようとする体の防衛機能として働いています。

しかし、必要のないときに分泌されると、血液がどろどろして血栓となってしまい、脳梗塞や心筋梗塞の原因となってしまいます。

例えば、フィブリンは、ストレスや恐怖を受けると大量に分泌されてしまいます。

これは、大昔、マンモスなどの大型動物と闘いで全身が傷つくため、事前にフィブリンを分泌させて出血を最小限に抑えるために、そうなったと考えられています。

しかし、フィブリンが大量にでてしまうと、血栓で血液がつまってしまうため、体内には血栓を溶かす成分が分泌される仕組みがあります。

その成分は、血管の内壁から分泌されるt-PAです。t-PAは、現在脳梗塞の治療薬としても使われており、瞬時に血栓を溶かす力があります。

つまり、このt-PAを分泌する力を高めれば、血液がさらさらの血栓ができにくい血液にすることができるのです。

血栓を溶かすt-PAを分泌させるには有酸素運動

t-PAの分泌を高めるのは、有酸素運動が一番効果的です。通常の軽い有酸素運動を30分するだけで、2倍から3倍溶かす力がアップします。

t-PAの分泌の分泌は、体への負荷が大きければ大きいほど多くなり、実験では最大21倍も高まりました。

運動により血液を大量に全身に流す必要があるため、血液をよりサラサラにする必要から、t-PAが大量に分泌されるのだそうです。

しかし、強い運動は一時的なものなので、軽い運動でよいので毎日行うが大切です。

息が上がらない程度の有酸素運動を30分行うだけいいそうです。体重を1kg減らすだけで、血栓を溶かす力は2割アップするそうです。

運動する時間は1日の中で何時でもいいのですが、午前中にする場合には、水分をとってから1時間ほど後に行うと、安全に行えるとのことでした。