脳卒中、冬になると毎年のように、注意が放送されてますよね。
脳卒中は、脳の血管がつまったり、破れたりしてしまうこと。そうすると、脳の一部が壊死してしまい、後遺症が残ってしまいます。
予防には、大量飲酒、たばこ、運動不足、肥満などに該当する人は、生活を改善することが第一です。
高血圧や脂質異常、糖尿病、心臓病の病気のある人は、特に気をつける必要がありますよね。
日常生活では、温度差に気をつけること。急激な温度変化は血管を収縮させ、血圧を一気に上昇させてしまいます。
寒い浴室や、トイレで多く発生するのは、このせいなんですね。
でも、今回は、ちょっと怖い話しのようです。「脳卒中体質」というものがあり、60歳以上の4人に1人がその危険性にあるというのです。
気がつかないで生活しているうちに、脳梗塞や脳出血を次々と起こし、将来、認知症や寝たきりになる可能性が高いといいます。そこで、脳卒中体質かどうか自宅で簡単見分ける方法です。
脳卒中体質を見分ける方法
70代の女性は、血圧が正常なのに、突然バランスが悪くなり平衡感覚がなくなり、倒れてしまいました。
病院に運ばれ検査したところ、15ヶ所の脳梗塞が見つかりました。実は、この女性、倒れる前にすでに14ヶ所の脳梗塞があったそうです。それなのに自覚症状はまったくなかったといいます。
脳を調べてみると、脳の太い血管から穿通枝(せんつうし)と呼ばれる0.5mm程の細い血管が次々詰まって脳梗塞を起こしていたことがわかりました。
普通の血管はだんだん細く枝分かれしていくのに、穿通枝は太い血管から、突然一番細い血管がでています。
この穿通枝は、だれにでもあるものです。穿通枝が次々と詰まってしまう人を、脳梗塞体質といいます。
その体質は、遺伝ではなく後天的になってしまうようです。
●脳梗塞体質をチェックする方法
①まず座って血圧計をはかります。
②つぎに一度立ち上がって、すぐに座って血圧がはかります。
このとき、2回目の一度立ってから測った血圧が、1回めより15mmHg以上高い場合には、脳梗塞体質の可能性が高いといいます。
また夜寝る時より、朝起きた時の血圧が15mmHg以上高い人の場合も同様です。このような人を、「血圧変動タイプ」といい1日中血圧の上下を繰り返しています。
そうすると、穿通枝に高い圧力が加わり続けるため、細い血管を丈夫にしようと血管を太くして強化しようとします。
その結果、穿通枝の血管の内部の厚みがどんどん増し、最後には血管そのものを全部塞いでしまいます。その結果、脳梗塞が発生してしまうのです。
喫煙、加齢、ストレスなどが主な原因とされています。交感神経が働き過ぎて血管がビシッと硬くなってしまいます。
●脳梗塞体質を改善し脳梗塞を予防する方法
①睡眠の質をあげる
②有酸素運動をする
③減塩する
こうすると、血管の柔軟性が回復し血圧の変動も小さくなります。特に睡眠は大切で、しっかり睡眠をとると交感神経が抑えられ血管が柔らかくなります。
「血圧変動タイプ」は、3年程前から注目されるようになりました。
50代から急激に増え、60代になると4人に1人、70代は3人に1人が脳卒中体質になっている可能性があるといいます。
今まで、平常時の血圧しか測ったことのない人は、座って測る、一度立ち上がってから測るの2度測りで血圧が15mmHg以上高くなってないかどうか、チェックしてみてくださいね。