日々の生活で、ストレスは毎日蓄積されてますよね。それが原因で免疫力が低下し、全身の痛みが起こるって、ちょっと心配になってしまいます。
最近、帯状疱疹(たいじょうほうしん)という言葉をよく聞きます。帯状疱疹は、水ぼうそうを起こすウィルスの仲間の帯状疱疹ウィルスによって起こります。
子どもの頃に水痘にかかったことがある人は、ウイルスが神経に残っていることが多く、体調が悪くなると残っていたウイルスが再び活動して、症状があらわれることがあります。
風邪を引いたり、睡眠不足などで免疫性が低下したときになりやすいと言われていますが、心身的なストレスで発症することが大変多いと言われています。
早めに治療を行なわないと、神経痛の後遺症が残る帯状疱疹後神経痛になることがあるので注意が必要です。
その他、自己免疫疾患として、成人以上の女性に多く発症する、膠原病、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどが有名です。
40代・女性が、家事もできないほどの全身の痛みに5年以上悩まされ続けたという、原因不明の病気の正体とは一体何なのでしょうか。
全身の痛みの原因はパルボウィルスの感染
44歳の主婦は、腕や身体を動かすと筋肉痛のような重い痛みや関節がズキズキするような痛みが発生します。そして、気持ち悪くなり30分以上は、動けなくなることも。5年以上原因不明と言われつづけたその病名は・・。
はじめは、微熱と頭痛が出たので風邪かと思ってました。さらに、顔に腫れ上がってました。近所の内科で、血液検査を受けたところ、抗核抗体が高く膠原病の疑いが強いとの診断でした。
初めは自己免疫性疾患に効果のある痛み止めと解熱剤が処方されました。しかし、症状が改善せず、ひどい筋肉痛がおこるようになりました。
考えられるすべての科を受診しても、原因不明でした。そこで、セカンドオピニオンで水戸協同病院の徳田安春先生を診察を受けることに。
先生は、問診のあと身体診察を行います。さらに眼球、口の中、甲状腺をチェック、飲んでいる市販の痛み止め、月経周期を確認します。
診断結果は2つ、1つはパルボウィルス(りんご病)の感染。もう1つはホルモンのバランスが崩れる関節痛。その原因として、心理的な強いストレスによる極度の免疫力低下による感染を指摘しました。
さらにホルモンのバランスがくずれ、月経不順や長引く関節痛、筋肉の痛みを引き起こしたと考えられます。
このパルボウィルスは、膠原病に似た症状をつくりだし血液検査も同様の数値を出すこともあるそうです。
この女性は、パルボウィルスの感染が特定されました。治療はストレスを抑え、婦人科でホルモンのバランスをもとに戻すことで、症状がすっかり改善したそうです。