「不整脈があるみたい・・」という言葉はよく聞きますよね。

私も経験があるのですが、心臓は正常に動いているときはなんにも感じないのに、少しでもおかしな動きになるとドクドク、ガタガタなんてわかるようになります。

意を決して病院へいって心電図を図ると「なんでもありません」と拍子抜けしてしまいます。

でも、この不整脈を見逃していると、心臓停止を起こすなど、とんでもない事態になってしまいます。

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不整脈を発見するには、日常生活での心臓の動きを24時間監視するホルター心電図を装着します。

不整脈は瞬間的に発生するため病院での検査では、なかなかそのタイミングに遭遇しないからです。

さて、判断が難しい不整脈の注意点や、心臓停止に至らないためのチョイスを埼玉医科大学国際医療センター 松本万夫先生が教えてくれます。

不整脈の注意点と心臓停止に至らないためのチョイス

どうしても不整脈は軽く見られがちですが、それはあまい考えだそうです。

不整脈は心臓のリズムが乱れる現象ですが、時には突然死の可能性もあります。

脈が遅くなって起こる不整脈(徐脈)

2年前から何度もめまいが起こるようになり、病院で受診したところ、心臓の異常を指摘されました。

健康診断で心臓の異常は指摘されたことはなかったのですがホルター心電図をつけたところ、4秒間の心臓停止が発見されました。

心拍数60以下の症状のことを、徐脈といいます。

脈が遅くなってしまう時のチョイス

徐脈による不整脈は、ペースメーカーにより治療することができます。

ペースメーカーは、心臓に徐脈(不整脈)がおこった時に電流を流し心臓のリズムを整える役目をします。身体の中の左胸上位置に埋め込みます。

メースメーカーは5年~8年ごとに、電池の入れ替えも含め定期的なチェックが必要です。

この手術により、9割の人が正常値に戻ります。
ホルター心電計検査は、心臓内科や循環器科で調べることができます。

心拍数早くなってしまう時のチョイス(頻脈)

心臓には自信のある人が、マラソン大会で突然発症。病院で検査を受けると、脈拍は130の頻脈でした。

検査してみると、心臓の拍動が小刻みに震える心房細動を起こしてました。

心房細動が起こると、心臓の中の血液がよどみ血の塊(血栓)をつくってしまいます。その血栓が脳に運ばれると、脳梗塞を発症させてしまうのです。

50歳以上の人には、頻脈の患者さんが多く、頻脈と徐脈の発症比率は、3:1だそうです。早期発見が必要です。

頻脈の発見のチョイス

運動負荷心電図検査を行います。
運動により心臓に負荷をかけながら
心電図に異常がないかどうか検査します。

50歳以上の方で一度も検査を受けたことのない人、運動で息切れや、疲れやすい方、心臓の異常が指摘されたことがある人は、ぜひ受けてみてください。

心房細動が起こった時のチョイス

①くすりにより安静にする
抗不整脈薬 抗凝固薬を飲みます。ただし、激しい運動は厳禁です。
②手術により治療する
手術は、カテーテルアブレーションという手術法で行います。

この手術法は、足のつけねからカテーテルをいれて異常な動きをする筋肉をレーザーで焼ききってしまうことで正常な心臓の状態に戻します。

カテーテルアブレーションは年間1万件行われていますが100%安全な手術法ではありません、合併症として心破裂、心穿孔というリスクが1%程度あるそうです。

この手術により、正常な状態に戻すことができます。

不整脈によるチョイス、危険信号を見逃さないで、上手なチョイスをしてくださいね。