胆のうってどんな役割をしているか、よく分からない臓器ですよね。
胆嚢をとっちゃったなんて、話をよく聞きますし・・・「えっ、胆のうってなくてもいいの?」っていう感じですね。

でも、その胆嚢に溜まっている胆汁(胆汁酸)がダイエットの救世主だといいますから、驚いてしまいます。

それを教えてくれるのが、慶応大学 渡辺光博先生です。

胆汁は肝臓でつくられ、胆嚢に貯められ濃縮され溜められます。

himan_R食べ物が入ってくると、胆嚢から胆汁が十二指腸に分泌され脂肪分の消化の手助けをします。

胆汁の中身は、胆汁酸と胆汁色素からできてますから胆汁酸がキーポイントになってくるようです。

胆汁酸の効果は、メタボリックシンドロームを改善する新たなメカニズムとして、渡辺先生らの手により2012年8月に発表されました。

この胆汁酸を利用すると、現代病と言われる肥満、糖尿病の治療に効果的な薬ができると言われ、今、世界中から注目されています。

胆汁酸がいっぱい分泌されると、脂肪がどんどん消化されて結果ダイエットが進みます。

そのためには、食物繊維が多く含まれる食品を食べるといいそうです。とくに、もずく、こんにゃくなどは効果的だそうですよ。

胆汁酸ダイエットのやり方

胆汁酸は、内臓脂肪を減らしてくれます。胆汁酸の量は、人によって決まっているので増やすのは難しいそうです。

胆汁酸は、新しいほどよく働きます。それにはまず、古い胆汁酸を使うことが必要。

つまり胆汁酸の入れ替えですね。使った古い胆汁酸は便と一緒に排出されます。

古い胆汁酸は食物繊維と腸内で一緒にくっ着くことでより多く便として排出することができます。

食物繊維の中でも、 マイタケの効果は抜群。マイタケには他のきのこにはないMXフラクションという成分が入っています。

MXフラクションは、臓器や血液中の余分な脂肪を胆汁酸といっしょになって便に排出したり、腸を活発にして便を促す効果があります。

大麦を入れたマイタケの炊き込みごはんにすると食物繊維もたっぷり取ることができます。

その他、杜仲茶にも胆汁酸の排出効作用が高いアスベルロシドという成分が入っています。

これらの食物を食べると、胆汁酸を効率よく便として排出できるので、 新しい胆汁酸がつくられます。

また、胆汁酸は余分な脂肪を燃やす褐色脂肪細胞のやる気スイッチをオンにしてくれるそうです。

●腸もみ(効率よく便を排出します)
①椅子に浅く腰掛ける
②足を軽く開く
③両手をヘソ下3cmへ差込み大きく息を吸う
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④息を吐きながら状態を起こす
(手首が太ももに当たるところまで)
⑤両手の指先を時計回りに3回ゆっくりまわす
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⑥息を吸いながら状態をゆっくり起こす
※寝る前やお風呂上がりにやると効果的です。

●胆汁酸を効率よく働かせる胆汁酸ダイエット
①大麦を食べる
②マイタケを食べる
③杜仲茶を飲む
④効果的な腸もみをする

この胆汁酸ダイエットを、30代~40代の男女に1ヶ月間続けてもらい、実験してみました。

条件は、普段の食事量は減らさず、 毎食、マイタケ、大麦ごはん、杜仲茶のメニューを入れ 毎日腸もみをすること。

結果は、わずか1週間で体に変化がでて、1ヶ月後、内臓脂肪は劇的に減少していました。

この食事と腸もみを週3回やると効果があるそうです。ダイエットに大切なのは、体重をあまり減らさないで内臓脂肪のみ落とすこと。

このダイエット法は、内臓脂肪だけを燃やすことができるのでリバンドのない理想的なダイエット法と言われています。内臓脂肪でお悩みの方、トライしてみてくださいね。