夫婦関係で子供が独立した後、どう暮らせばいいのか悩む夫婦が増えています。

そこで、注目されているのが、子供の独立や夫の定年退職を期に卒婚すること。卒婚とは、結婚関係を解消せず、それぞれのやりたい人生を尊重し、独立して生活することです。

清水アキラさんが、マスコミを通じて卒婚宣言をして注目を浴びました。

清水さんによると、「卒婚は妻の家事を卒業させることが大切」だといいます。「子育てを卒業し、主婦も卒業し、今まで一つだった船の矛先を2つにしましょう!」という感じがいいそうです。

その背景には、同居20年以上の離婚件数がどんどん増えていて、年間4万5千人が熟年離婚して現状があります。

卒婚をするには、自分で自分のことがちゃんとできる人であることが前提だと言います。

特に男性は、オレが食わしてるんだ・・というタイプの人は無理で、「今まで食わしてくれてありがとう」という気持ちのある人が卒婚ができるといいます。

女性に「夫といつか卒婚したいと思いますか?」とアンケートをとったところ、なんと6割の女性は「はい」と答えたそうです。

住まいのあり方から、卒婚してしまおうという人もいます。マンション内に、子供部屋を利用したり、寝室を分けたりしながら自分のスペースや空間を確保し、卒婚するそうです。

こうすることで、それぞれの空間と時間を楽しめるため夫婦の関係も大きく改善するそうです。

夫婦となって半世紀以上生活していると一度リセットしないと、うまく行かないことが多いといいます。

卒婚には、「自立と共生」が大切。将来、それぞれが健康を崩したり体調が思わしくなかったら、相手を思いやる共生の気持ちが必要です。

これからは、卒婚という考え方が当たり前のような時代になってくるような気がしますね。