日本テレビ「笑点」のスタートは1966年(昭和41年)。今年で50年目、すごいですね~。ほぼ、私たちの人生そのものです。(笑)

日曜日の夕方といったら、「笑点」と「サザエさん」ですよね。ちなみに、アニメ「サザエさん」1969年(昭和44年)からスタートだそうです。

子供の頃は、この2つの番組を見ると休みが終わってしまうような気がして、なんか寂しい気持ちになりました。

笑点の司会で、私が印象に残っているは、三代目の三波伸介さん。調べてみると、三波さんの司会は、1970年から1982年までの12年間だったようです。

初回の1966年から出演していたのは桂歌丸さん、ただ一人・・、と思っていたら、実は、林家こん平さん(73)も第1回からの出演でした。

落語

でも、この数年、こん平さんの姿は、「笑点」では見られなくなりました。実は、こん平さんは、2004年9月から、病気治療のため一時降板しているのです。

多発性硬化症は自己免疫性疾患の病気

こん平さんの病気とは「多発性硬化症(MS)」という病気です。

多発性硬化症は、脳や神経に炎症が起こり、手足のしびれや麻痺を引き起こす厄介な病気で、厚生労働省が指定する「特定疾患」に指定されています。

治療は困難で、多くの場合、寛解と再発と繰り返します。

多発性硬化症になると、脳の情報を伝える「軸索」と呼ばれる神経が炎症を起こし、むき出しになってしまうため、脳の情報がうまく伝わらなくなってしまいます。

原因は、自分の体を異物から守る役目の「自己免疫機能」(リンパ球と言われています)が、誤って自分の神経を攻撃してしまうためと言われています。

発症は、男女比で1:3と女性が多く、30歳前後の比較的若い年代で発症します。現在、国内には2万人の患者さんがいるそうです。

多発性硬化症の症状と治療法

【主な症状】
・しびれ、ひりひり感などの感覚障害
・手や足に力が入らない運動障害
・視力の低下、視界が狭まる、目を動かすと痛いなどの眼の障害
・排尿、排便障害
・理解力の低下、忘れやすいなどの精神的な障害
・脳の認知機能の低下
・体が疲れやすい

これらの症状は、脳の情報伝達に障害がおきた場所に応じて、引き起こされます。

症状は、体の自己修復機能により一時的に改善することがありますが、症状がよくなったり、また悪くなったりを繰り返します。

【発見】
疲れやすいなの自覚症状がありますが、自分でも原因がわかず発見が遅れることが多い病気です。

手足のしびれや視力が低下したなどで、整形外科や眼科受診がきっかけで見つかることが多いです。

【診断】
・神経学的検査(視力障害、運動障害、感覚障害、歩行障害)
・MRI検査(脳、脊髄、視神経)
・髄液検査
・誘発電位検査

【治療】
タイプにより、「再発寛解型」「二次進行形」「一次進行形」の3つのタイプがあります。

治療には、以下のような薬が用いられます。

●投薬
・ステロイド剤(急性期)
・インターフェロンβ
・ナタリズマブ
・フィンゴリモド
・グラチラマー酢酸塩

●運動機能
身体機能の低下させないためのリハビリテーション

多発性硬化症は完全には治すことはできませんが、治療により進行を遅らせたり、症状を和らげたりすることができます。

こん平さんは、一時は持病の糖尿病が悪化し命の危険もあったそうですが、治療とリハビリを続け、最近はかなり良くなっているそうです。
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「笑点」も50周年がたち、2016年5月に、三遊亭歌丸さん(79)が勇退されました。

笑点が始まった時に生まれた人が、50歳にもなっているのですから、すごいの一言ですね。

歌丸さん、こん平さん、生きてる限り現役を目指しているそうです。私たちも負けないで、頑張らないと!ですね。