今、女性の間に貧困が広がっているそうです。
賃金もどんどん下がり、正式な雇用はどんどん減り続け、さらに、倒産や解雇により30歳や40歳代で職を失う女性が増えています。
また、離婚してシングルマザーになった人には、さらに子育てという厳しい現実がつきまといます。
番組では、そんな女性たちの現状を取材し、どうすればいいのかを考えます。
女性貧困の現状と解決手段
夫と別居して子供3人を育てている40代女性の場合
大学、高校、中学生を育てているが、パートで稼げるのは10万円。能力もなく年齢も40歳を超えているので働く場所がなく、毎日泣きながら風俗店で働いているそうです。
なぜ生活保護に頼らないのか
・生活保護や奨学金のことは知っているが手続きの段階で家族のことを知られるのがこわい
・実際に受けたときに周囲の目が気になってしまう
・余裕がなく手続きが面倒になってしまう
・生活にいっぱいなので、行動する余裕もない
・多重債務が多くあってそれどこではない
33歳の独身女性
上司からのいやがらせで1年で会社を辞め派遣社員に。20代は、派遣の仕事はいっぱいあったが30歳を超えると短期間の仕事しかなくなった。ハローワークは何の役にも立たなかった。
インターネットで試食サイトで生活の足しにしているそうです。温めないで食べれるもの、コンタクトから眼鏡に、すべて切り詰めて生活しているそうです。
私立高校で1年契約の非正規雇用の女性教師の手取りは5万円
給料はコマ給といって、1コマ50分の授業があった分だけ払われるシステム。通常は15万前後ですが、夏休みなどはゼロ、9月は秋休みで5万円。
困窮家族を救う支援システム
大阪府社会福祉協議会
生活困窮者の家に出向き、助けの手を差し伸べています。買い物や家賃の支払いなど、1件あたり10万円を限度に支援。貧困から抜け出すためのアドバイスします。
困窮のSOSのキャッチは、民生委員や住民から。
この動きは、大阪府だけでなく、パーソナルサポート(寄り添い型の支援)として、全国的に動きが広がっており、仕事、多重債務、教育も含めトータルでアドバイスしてくれるそうです。
ワーカーズ・コレクティブ(働く人たちの共同組合)
一般の企業のように、雇い雇われるという関係ではなく、働く人全員が資本金を出資し、働きながら経営を担う共同組合です。利益がでると、分配金というかたちで給料をもらいます。
働きたい人はどんどん働き、仲間で時間を調整しあい地域に根ざしたサービスを提供しているそうです。
番組では、13人の女性が出資し、自分の都合のいい時間に働くことで経営を成立させているワーカーズ・コレクティブを紹介していました。
ワーカーズ・コレクティブネットワークは、各都道府県に連合会があるそうです。
困窮に関しての相談窓口 「よりそいホットライン」
電話:0120-279-338 24時間相談を受け付けています。
どれも、身近にある話ばかりですよね。私たちの年代になれば、働き口は時給800円程度のパートしかないのが現状です。
国の財政も底をつき、十分な保証もない我が国の現状・・・。スェーデンなどの完全保証の国の番組などみるとため息がでてしまいます。
国は、この現状をしっかり見つめて、自分の政党利権ではなく国民への雇用への対応をしっかりして欲しいと思います。