私たちの年代になってきますと、親、叔父、叔母、知人が次々に亡くなり、葬儀への参列も年に数度になってきます。
葬儀というのは、人生の最後のけじめであり、その人の生きてきた証の報告会のような気がします。
葬儀は儀式であり、全国各地で、しきたりもやり方も随分違っているようですね。
また、最近は、家族葬、密葬、お墓も共同墓地、仏壇はお寺に、といった時代ならではの新しいスタイルがどんどん出てきています。
今回、親の葬儀があった場合に、親族を呼びたくないという主婦が5割というアンケート結果があるそうです。
そこには、どんな理由があるのでしょうか。
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番組では、
・トラブルを起こしそうな親戚は呼びたくない
・財産目当てで知らない親戚が集まってくる
・来る来ないは別にしてお知らせだけはするべき
・呼びたくないのは、喪主が面倒くさいからじゃないの
・葬式に参加するのは、人生のけじめとして当然
・生前からお金でトラブっていた親戚など絶対呼びたくない
・嫌いな親戚には、これを機会に縁を切るつもり
・母は家族葬を望んでいたので、呼ばなかった
・絶縁状態の親族を呼ぶつもりはない
・親兄弟は、遺産などのお金が絡んでくるので呼びたくない
・こういう機会だから会えるし、意地もなくなる
・呼ばない理由がわからない
・亡くなったことは知らせて、参列はお任せがいい
・揉め事のあった親戚は絶対呼びたくない
親の兄弟を親の葬式に呼ばなくてもいいと思う理由
①故人の意志を優先したい方
→生前から親戚に文句やイヤミを言われ続けてきた
母の葬儀に絶対参加させたくない
→父の遺言で「絶対兄には知らせるな」を尊重し
遠方から来たが帰ってもらった
②縁を切りたいから
→葬式の席で、母の妹と10年ぶりに再会し、突然「お金頂戴」と言われた
→疎遠の親戚に「面倒見てくれ」や介護などの援助を持ち込まれそうで困る
③そもそもお葬式に親戚を呼ぶ重要性がわからない
→父の葬儀の打ち合わせで父の妹がでてきて口をだし結果高額な葬儀になってしまった
→一人っ子なので兄弟の繋がりも意味もよくわからない
ずっと会って人なら葬儀に来てもらってもしょうがない
→お金にだらしない叔父が来て、帳場をするといいだし、母は葬儀の最中気が気でなかった
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喪主は、寝ることも忘れ最後を見届け、死の悲しみに浸るまもなく葬儀の準備、初七日、四十九日、遺産の整理、相続手続きと一人の人間の死には、本当に大きな精神的負担と大変な労力とお金が必要となります。
葬儀がきっかけで身体を壊した方も、ずいぶんいらっしゃいます。お金がなくて葬儀を上げられない方も、いらっしゃいます。
親は、生前わずかな年金からコツコツ蓄えて、「これ葬儀代にして」と子供に託す方も多いといいます。
そう考えてみますと、これまでの葬儀のあり方も見直していい時期にきているのかもしれませんね。
身近な人たちで死を悲しみ、心の整理を一つずつつけながらゆっくりとした気持ちで、故人を見送ってあげれる・・そんな葬式が理想のような気がします。