40歳以上なら二人に一人は腰痛を経験したことがあるほど、腰痛は国民病となっています。

腰痛は寝て治す

腰痛には、ヘルニアなど原因がはっきりした腰痛と、原因が分からない腰痛があります。

最近、腰痛を引き起こす要因として、仙骨の角度が指摘されるうようになってきました。仙骨が正しい位置にあると、腰椎は自然なカーブを描き、腰に負担がかかりません。

ところが、足腰の筋肉が弱い、姿勢が悪い、同じ姿勢を長時間続ける、前かがみの姿勢が多い、重いものを持ち上げる動作が多いと仙骨の位置がズレてしまい、腰に負担がかかるようになってしまいます。

腰に負担がかかる姿勢は、
1.前かがみ
2.あぐらをかく
3.座る
4.立つ
5.横になって寝る
6.仰向けに寝る

順だそうです。

あぐらをかいて前かがみの姿勢は、最も腰に負担がかかるようです。

腰痛を治すには、仙骨の角度を正しい位置に戻すこと。それには、仰向けになって寝て、ひざを少し立てるといいようです。

そうすると、仙骨の角度が正しい位置に戻り、腰椎が自然なカーブになることで、痛みが軽減するといいます。

治療法は、ひざの下に枕を入れて寝るといいそうです。ポイントは、枕の高さと仙骨の角度。

間違いだらけの健康常識では、関節の権威 東京女子医科大学 整形外科医 神戸先生が腰痛に関する新常識を教えてくれました。

抱きまくらを膝の下に入れて寝ると腰痛が治る!

正常な仙骨の角度は、25度です。腰痛に悩む人は、仙骨が開いてしまい角度が大きくなってしまってます。そこで、腰痛を寝ながら治すことができるか実験してみました。

使うのは、抱きまくらです。抱きまくらを膝の下において寝ると仙骨の角度が戻り、腰痛が治るそうです。

理由は、膝を曲げて寝ると背中のそりが解消して腰の負担が軽減するため。その膝の角度を保つために、抱きまくらを使います。

はたして、この論理で腰痛がなおるかどうかを、腰痛に悩むTKO木本さんに試してもらいました。

木本さんの仙骨の角度は40度とかなり悪い角度、腰痛に悩む理由もわかります。木本さんには、抱きまくらを膝の下に入れて足を少し開いて、1周間寝てもらいました。

その結果、仙骨の角度を測ったところ、40度から35.5度に改善していました。

それから、さらに2週間続けたところ、角度はさらに改善され33度に回復、本人もかなり腰痛が楽になったそうです。

ひざ下抱きまくらで寝るのは、ある程度長い期間やるといいそうです。また、運動を組み合わせると、さらに腰痛改善はしていくそうです。

膝の下に入れるのは抱きまくらの他、固めのまくらや、座布団でもいいようです。

仙骨の角度は、自分でチェックすることができます。

●仙骨の角度の測り方
①頭、背中、お尻、かかとを壁につけ立ちます。
②腰骨の出っ張りと大腿骨の出っ張りに印をつけます。
③腰骨の印からまっすぐ下に向かって線をひき
2点を結んだ線の角度を測った角度が仙骨の角度です。(千円札を斜め半分に折った角度が約25度だそうです。