腰痛に悩む人は、全国で2800万人いると言われています。老若男女、人口の4人に一人という割合は、まさに国民病。

腰痛になると、整形外科に行き、レントゲン撮影をしてその撮影の結果を聞き電気治療器をして、シップ薬、鎮痛剤をもらいが定番のコース。

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病院にいつまで通っても、あまりよくならず、マッサージに通いはじめ、どうにも痛みがおさまらない場合に手術をする・・。

このような従来までの腰痛の治療に対して、日本腰痛学会から2012年12月、新たなガイドラインが発表されました。

そのガイドラインの内容は、これまでの診療方針を大きく覆すものでした。

その診療ガイドラインによると、腰痛は

(1)がんや外傷、感染などの思いう脊椎疾患が疑われるもの
(2)まひやしびれ、筋力の低下など神経症状を伴うもの
(3)原因が特定できないもの

の3つに分けて治療することが必要としています。

腰痛全体の85%は、(3)の原因ができない腰痛であり、その要因はギックリ腰などの一時的なものか、心理的なストレスとしています。

また、腰痛治療には、心理的、社会的な要因を解消が必要であり腰痛は安静ではなく、早い時期に運動療法をするのが効果的としています。

その他、手術治療もあまり有効ではなく慎重に判断すべき、脊椎固定術も改善する可能性があるにすぎない、マッサージや鍼治療は、ほかの治療より効果が高いとはいえないなどの見解をしめしています。

患者さんにレントゲンを見せながら、この部分の少し・・との説明は、逆に心理的に悪いと思い込ませてしまい、腰痛を悪化させるだけとさえ言われています。

番組では、整形外科と心療内科のチームによる、最新の治療現場を取材します。