2010年代は、団塊の世代が老後を迎えます。老後と言う言葉より、セカンドライフと言ったほうが適切な人が増え続けています。
セカンドライフでは、健康はもちろんのこと、「趣味」、「人間関係」、「稼ぐ」、この3つがあれば充実した生活が送れるのではないでしょうか?
老後の豊かさや幸せを決めるものはなんですか?と言うアンケートの下記の結果がそのことをよく表していると思います。
1位 趣味の保有 56.6%
2位 貯蓄額・金銭的ゆとり 49.4%
3位 夫婦関係 44.2%
4位 自然との親しみ 25.2%
5位 働くこと 23.4%
6位 子供の成長・子と孫の関わり 23.2%
7位 友人・新しい人間関係 17.6%
8位 地域との関わり合い 11.6%
9位 長寿 9.8%
10位 学習や知的成長 8.8%
(NRI調査 参照)
このなかで、今回は、趣味の1つである旅行をご紹介します。
旅行は、従来の物見遊山の観光「どこに行って何を見るか」ではなく「誰と行き、仲間の間でどのような活動・体験が生まれるか」と言う人間関係の部分が重視されると野村総合研究所は言っています。
確かに、旅行会社では、クラブツーリズムなど大人のクラブ活動と結びつけたビジネスが成長しています。
旅行は、用意された企画にのり、キレイな風景を見て写真をとって観光し、美味しいものを食べ、帰ってくるだけのものではなくなります。
旅行は、仲間関係を育てる活動の一環として、行く前の企画段階から、帰ってきたあとの思い出話を共有するところまでの一連の流れも楽しむものとなりそうです。
アメリカでは、知的レベルの高い富裕高齢者向けに、南極やガラパゴス諸島などの特色ある生態系を持つ秘境へのツアーが人気を集めています。
このようなツアーは、普通の添乗員ではなく、動物学者や科学者、作家、写真家などが同行し、参加者の知的好奇心を満たしています。
日本も、だんだんとこのようなツアーが増えてくると思われます。
「どこに行って何を見るか」ではなく、「誰と行き、どの仲間でどのような活動や体験が生まれるか」。これが、これから「団塊の世代が求める旅行」になっていくのでしょうね。
次に、重要なのが、セカンドライフで稼ぐこと。これは、定年延長にすがるのではなく、多様性を持ったものへとシフトしていくものと思われます。