40代を過ぎると、とっても気になってくる、薄毛、抜け毛、白髪。そして、男性の方にとっては、最も気になる「はげ」。

モルモンの低下や、ご先祖様の遺影を見ながらあきらめていた、頭髪の問題に決着をつける技術が、ようやく生まれようとしてます。

2012年5月、東京理科大学のグループが最先端技術である幹細胞を使い、髪の毛が生えてくる器官を再現することに成功したというニュースが発表されました。

この器官とは、皮膚の中にある「毛包」というもの。毛包は、ひげや髪の毛を伸ばし、周期的に生え替わらせる器官でこの毛包さえあれば、常に新しい髪の毛を再生することができるまさに髪の毛の生産装置そのもの。

東京理科大学グループは、髪の毛の周りの「上皮性幹細胞」と「毛乳頭細胞」から幹細胞を取り出し、さらに色素を作る幹細胞を加え培養し、ねずみの背中に移植したところ毛包ができ、そこから黒々とした毛が再生されたということです。

ということは、自分の頭の細胞から幹細胞を取り出し、培養し移植すれば髪の毛が生えていくということ。

これまでのように髪の毛を抜けにくくするものとは違い、髪の毛をつくる細胞そのものができるわけですから、

気になる世代には、心強い味方です。現在は、まだ基礎研究の段階ということですが、

5年後あたりには、かなり具体的になっていると思われます。それまで、培養の元となる最低限の細胞だけは守りぬいておく必要がありますね。