日本では、乳がんの患者数が年々増加の一途をたどっているそうです。中高年になると年に一度は乳がん検査を受けたいものですが、「恥ずかしい」とか「痛いのでは?」と言う不安からなかなか行けない人が多いようです。

乳がんは体質にもよりますが、食生活も影響しているようで、ある食品を良く摂ると、予防につながるようです。

乳がんの死亡率が一番少ない県民、それは和歌山県でした。その理由は、和歌山県民の食卓にヒントが隠されているようです。

また、乳がんの完治や母乳が良く出ることを祈願することで有名な「おっぱい寺」は、日本各所にありますが、和歌山県九度山町にある「慈尊院」には全国から安産祈願、乳がんの回復祈願に訪れるそうです。

女性の乳房をかたどった絵馬がたくさん置かれているのは圧巻ですね。

絵馬には、「祈願 乳癌平癒」などの言葉が書かれ、患者さんの祈りが伝わってきます。

和歌山といえば梅の産地。紀州の梅は本当に美味しいですよね。当然、県民も毎日、梅を食べています。

しかし、乳がんの発症を減らしているのは「梅」ではないようです。それは、なんと大豆でした。

和歌山県と大豆とはあまりピーンとこないですが、その消費量は日本一だそうです。

和歌山県では、多くの家庭で自家製味噌をつくっており、食事では金山寺みそを作って、白いご飯もかけて食べています。

実は、大豆に含まれているイソフラボンは、女性ホルモンに作用し、豆類を多くとると乳がん発生比率が減少することが知られています。

P.R.

また、和歌山県では、農業と会社勤めの兼業家庭が多く、奥さんは、家事の手伝いで毎日働いていることも乳がんの発症率を下げている理由となっているようです。

乳がんの発生の原因は、卵巣でつくられているエストロゲンですが、必要以上についた脂肪の中でもエストロゲンが作られます。

つまり、毎日、体を動かしている女性は脂肪も少なく規則正しい生活をすることで、さらに乳がんのリスクが減るそうです。

乳がんのリスクを減らすには・・
①大豆のイソフラボンを多くとる
②家事をこなし1日1万歩以上あるくこと
③規則正しい生活をすること

これらの理由から、和歌山県での乳がんの発症率が低くなっているとのことでした。

がんは早期発見、早期治療がポイントですので、乳がん検診は、毎年しっかり受けておきたいですね。