ひざの痛みの辛さは、経験した人でないとわかりませんよね。
痛い時は歩くのが嫌になるほど痛くて、特に階段や坂道を見ると血の気が引いてしまいます。
ようやく上に昇っても、今度はさらに痛みが増す地獄の下りが待っています。
ひざは一度痛めてしまうと、完治するなど「夢のまた夢」といった感じです。
良くなったかな・・と思っても、ちょっと無理するとすぐに痛みが戻ってきます。
私はマッサージ、整骨院、湿布、鎮痛剤、筋肉トレーニングなど色々やりましたがダメでした。
「あー、何の心配もなく自由に飛び跳ねていた、若い頃のひざに戻りたーい!」ですよね。
関節を滑らかにすれば痛みが消える
ヒザ痛に長年悩む私は、ひざの痛みが解消すると聞けば、ほとんどなんでもトライしてきました。
もちろん、膝裏にテニスボールを入れてひざを伸ばす、あの話題の方法もやりましたが、完治することはありませんでした。
ところが、7月12日のNHKガッテンで「ひざ痛がついに解消!関節を滑らかにする3分ワザ」の予告を見つけました。
ガッテンによると、ヒザ痛解消の「秘策」があり、ひざの中の「軟部組織」を滑らかにすれば、痛みをかなり軽減させることができるのだそうです。
「軟部組織」を滑らかにするといっても関節鏡などで手術を行うのではなく、家で簡単な体操を3分間するだけでできてしまうそうです。
しかも、その運動は信じられないほど簡単で効果があるとか・・・。
ガッテンが教えるヒザ痛解消法とは「ひざ伸ばし」
ひざの痛みは、ひざの間の軟骨の部分がすり減って起こるものと思われてきました。
しかし、軟骨が完全にすり減って骨の変形が進んだ重度の人でも、ひざの痛みを感じない人が半数もいるのです。
逆に、骨がほとんどすり減っていない軽度の状態なのに、痛くて歩けない人もいます。
ということは、骨の変形や軟骨のすり減りが痛みつくっているのではない、ということになります。
では、どこが痛みを発しているのでしょうか。実は、その場所は膝まわりを包んでいる「関節包」と呼ばれる部分なのです。
この関節包には痛みを感じる神経がたくさん集まっています。通常、関節包は柔らかいのですが、炎症などがおこると柔らかい組織が硬くなってしまいます。
硬くなってしまうと曲げ伸ばしがスムーズにいかず、痛みが増幅されてしまうのです。逆に、関節包をやわらかくすれば痛みが軽減してくるということになります。
では、関節包を柔らかくする方法とは、どんなやり方なのでしょうか。
それは「1日3分間ひざを伸ばす」ことです。方法は、これだけなのですが、ヒザ痛解消に抜群の効果があるそうです。
実はこの方法は、「大腿四頭筋セッティング」と呼ばれ、ひざ痛みを治す方法として昔から病院のリハビリで取り入れられてきたそうです。
しかし、あまりにも簡単な方法なため、教わった人が「こんな方法でヒザ痛は解消するはずない」と、実践しなかったそうです。
実際、長年ヒザ痛に悩んでいる人に「ひざ伸ばし」をやってもらったところ、2ヶ月で5割の人のヒザ痛が減ったそうです。
ひざ伸ばしのやり方
【座ってやる方法】
①床に座ってひざを前に伸ばします
②ひざを伸ばした状態から、太ももの前側の筋肉に5秒間力を入れて緩めます
③これを10回繰り返し1セット、1日2セット~3セットを目安にして毎日続けます
※座ってできない人は椅子に座り、足を前にまっすぐに伸ばしてやっても同じ効果があります。
【椅子に座ってやる方法】
①椅子に浅く腰掛けます
②足を伸ばしてかかとを地面につけます
③伸ばした足の太ももの前側の筋肉に5秒間力を入れて緩めます
④10回繰り返し1セット、1日2セット~3セットを目安にして毎日続けます
怪我をしている人、痛風やリウマチの人、ひざに腫れや熱がある人、安静にしていても痛い人は、医師に相談してから行ってください。
そのほかのヒザ痛解消法
【風呂正座】
①お風呂で腰を伸ばしてひざをつきます
②湯船の縁につかまって、ゆっくり腰をおろしひざを曲げ
③ひざがつっぱりを感じるまで曲げ(正座する感じ)5~10秒その姿勢を維持する
目標は、湯船の中で、1,2分の正座ができるようになることです。
お皿まわりのストレッチ
①足をまっすぐに伸ばして力を抜き、お皿が動くことを確認します
②お皿をおや指で押して、8方向から優しく動かします
③1回で行うお皿のストレッチは3分程度、1日2回が目安です
痛みの症状が改善してきたらウォーキングと、スクワットで膝周りの筋肉を鍛えてくださいとのことでした。
膝関節の変形や、軟骨がすり減っても痛みがでない方法はあるとは知りませんでしたね。
ひざの後ろにテニスボールを挟むのも、関節包を柔らかくする方法だったんですね・・。
今日から、さっそく試してみようと思います。