世界中で大きな問題となっている認知症。今の医療技術では進行を遅らせることはできるけど、治すことはできないと言われています。
物忘れも多くなり、人の名前が思い出せず、いつもスマホを探している自分に気がつくと、ちょっと怖くなります。
認知症は、アルツハイマー型、レビー小体型、血管性、それ以外のものに分けられますが、一番多いのがアルツハイマー型認知症で全体の7割近くにあたります。
原因は、脳に溜まっていく老人斑や神経原繊維の変化したものなどのゴミだと言われています。
最新の研究では、「このゴミをキレイに洗い流すと認知症の発症を抑えることができる」と期待されているそうです。
脳の中にどんどん生まれるゴミ
NHK「ガッテン!」で、夢の認知症予防法として、脳のゴミを洗い流す方法を教えてくれました。
人は、脳の中でゴミがどんどん生まれています。ゴミとは脳の老廃物で、正式には「アミロイドベーター」といいます。
このゴミが集まって固まると、脳が萎縮してしまいます。これが、アルツハイマー型認知症です。
アミロイドβは、認知症発症の25年前からが溜まりはじめているそうです。そして認知症発症の5年前には軽度認知症が起こります。
米国ワシントン大学教授のジョン・モリス氏の研究によると、実は、アミロイドβのできる量(産出量)は、認知症になる人もならない人も変わらないそうです。
しかし、アミロイドβのなくなる量(排出量)は大きく違っていて、排出量の少ない人は溜まっていき認知症に、排出量の多い人は認知症にならないのです。
つまり、アルツハイマー型の認知症は、排出量を多くすれば予防できるのです。
アミロイドβの排出量を増やす方法は、すこぶる簡単で「良質な睡眠をしっかりとること」だと言います。
脳は睡眠中に、アミロイドβを排出するメカニズを持っていることがわかってきました。つまり、睡眠をしっかり取る人は、アミロイドβがたまらないのです。
これまでは、「アミロイドβが溜まらない方法」ばかり研究されてきましたが、排出量については研究されてませんでので、この発想は画期的だそうです。
認知症の予防法は本当に身近なところにあったのですね。
アルツハイマー病の予防法
認知症の予防法は、睡眠以外にも「脳神経を活性化させること」も効果があるといいます。
脳のゴミを排出
・睡眠
6~8時間の睡眠
30分以内の昼寝
脳神経を活性化させる
・有酸素運動
・コミュニケーション
・知的活動
マインド食でアルツハイマー病を予防
アメリカでは、食事を工夫することで認知症を予防する研究も進められています。
◯発症を抑える可能性のある食事
・野菜 ・ブルーベリー ・ナッツ ・魚など
◯食べすぎに注意したほうがよい食事
・お菓子 ・バター ・ファーストフードなど
日本人は塩分摂取量が多く、高血圧になり脳の血管を痛めやすい傾向にあります。
「血管が痛むと、アミロイドβの排出もスムーズにできなくなるので、バランスの良い食事と減塩を心がけてください」とのことでした。
これらの方法は、今認知症にかかている人にも、効果があるそうなので、ぜひ試してみてください。
たけしの家庭の医学で紹介「レスベラトロール」で脳のゴミ排出力アップ
たけしの家庭の医学では、脳のゴミの排出方法として、ウォーキングと皮付きピーナツを1日15粒食べることを紹介していました。
ピーナツの赤い薄皮には、ポリフェノールの一種「レスベラトロール」が含まれていて、脳のゴミの排出効果を高めることができるそうです。
80歳代の女性で実験したところ、わずか5日間続けただけで、20歳の女子大生より多くの脳のゴミ排出量に改善してました。
認知症のテストをしたところ、記憶力も大きくアップしていました。
これは、やってみる価値がありますね。きっと明日のスーパーでは、「皮付きピーナツ」が売り切れているでしょうね・・。