モノマネタレントの岩本恭生さんは、今年で64歳になります。

会社勤めの人は、ほとんどの人が退職し、孫に囲まれてのんびり生活する年齢ですが、岩本さんにはそんな余裕はありません。

実は、岩本さんの奥さんは脳腫瘍のため、2014年2月、二人のお子さんを残して52歳の若さで旅立ってしまいました。

以降、岩本さんはシングルファザーとして、二人の子供を頑張って育ててきました。

最愛の妻の死から2年、生活もようやく落ち着いてきた頃、岩本家に新たな問題が持ち上がりました。

奥さん亡き後、いろいろと生活面のサポートをしてくれた岩本さんのお母さんが、脳梗塞で倒れてしまい介護状態になってしまったのです。

老人
(写真はイメージです)

仕事をしながら二人の子供世話をして頑張ってきた岩本さんに、認知症となってしまったお母さんの世話が加わりました。

「このままでは、自分も家庭も疲れ果ててしまう・・・」岩本さんは老人ホームへ預けようと思いましたが、お母さんは自宅での介護を切望します。

「家庭を守るべきか、母の気持ちを尊重して自宅介護を続けるか」岩本さんは選択を迫られます。

親の介護の問題は、どこの家庭にでも起こりえることです。

「元気なうちはいいけれど、寝たきりや認知症になってしまったら・・・」、認知症の場合、素人ではどうしても介護に限界があります。

「みんなと一緒に生活したい・・」懇願するお母さんに、岩本さんは、そして家族は、どのような判断をしたのでしょうか・・。

TBS「爆報!THE フライデー」で、その判断の一部始終が紹介されました。
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岩本さんの奥さんの情報はこちら「岩本恭生さんの最愛の妻、天国までの49日の記録」で紹介しています。)

想いだけで判断できない現実 岩本さんは決断した理由は?

岩本さんは、毎日6時におきて子供たちの弁当をつくり、部屋の掃除、洗濯、そして夕方には、地方局の情報番組、週末にはモノマネの営業で生活を支えています。

岩本さんが、お母さんと同居を始めたのは4年前、87歳で父が他界して一人になってからだそうです。

お母さんは足が悪く外出にはつきそいが必要で、お風呂も一人で入れないため週1回のディサービスを受けている状態でした。

そのお母さん(89歳)が、今年の1月脳梗塞で倒れ、それがきっかけとなり脳血管性認知症を発症、病院でリハビリを受けていました。

岩本さんは、お母さんが病院を退院するまでに、老人ホームに入れるか自宅に戻すかの決断しなければなりません。

お母さんは、長男のれおん君に「みんなと同じ部屋にいたい・・・」と涙を流しながら訴えます。

岩本さんは、岩本さんのお姉さんと高校生になった二人の子どもに相談します。

そして、最終的に決断したのは「老人ホームに預ける」ことでした。

理由は、岩本さんは仕事、子どもは学校のため家に誰もいない時が多く、その時になにかあったら・・という思いからでした。

実は、脳腫瘍で闘病中の奥さんが亡くなったのは、日中誰もいない時だったそうです。岩本さんには、その後悔がありました。

それでも、岩本さんは家にいてほしかったのですが、お姉さんは「老人ホームにいてもらったほうかいい」という想いでお母さんを説得します。

その気持を察した、お母さんは老人ホームへの入居を受け入れました。

私の母も歩行が困難となり施設で生活して3年たちますが、いまでも訪問するたびに心の中の葛藤が起こります・・。

何が一番いい判断なのか・・想いや感情だけでは対応しきれない現実があります。難しい問題ですよね・・。

(情報参照:TBS 5月6日放送「爆報!THE フライデー」)