日本古来の瞑想法が、心のエクササイズ「マインドフルネス」としてアレンジされ、米国をはじめ世界各国で取り入れられています。
「マインドフルネス」は、目を閉じ呼吸を整え、雑念を取り払いながらあるがままの意識を受け入れる状態をつくることで、心をリラックスさせる瞑想法です。
座禅によく似ていますが、座禅のように形式や堅苦しさはありません。目を閉じて心を開放するだけなので、どこででも思いつくときにすることができます。
米国ではIT業界などの社員研修で積極的に取り入れていられ、大人気だそうです。
基本は禅の呼吸法
マインドフルネスの基本は、座禅と同じように呼吸法にあります。
自分の呼吸に意識を集中し、ゆっくり静かに呼吸すると、心が徐々に落ち着いてきます。
【マインドフルネスのやり方】
①椅子または、床に座り背筋を伸ばし体の力をぬきます。
床に座るときは、あぐらでもかまいません。
尾てい骨の部分に座布団を2つに折りその上に乗ると、背筋がピンと伸びます。
②目は半開き(目の下1/3が開いている感じ:仏像の目の感じ)にします。
寝らなければ、目を閉じててもOKです。
③呼吸を徐々にゆっくりしながら呼吸数を落としていきます。
呼吸が落ち着いていきたら、自分の呼吸を静かに感じながら瞑想します。
④雑念が湧いたら、呼吸を意識することにより、雑念を取り払います。
頭の中をクリアの状態に保つようにします。
1日10分から30分、1ヶ月続けることで、自分の思考や感情をコントロールすることができるようになるといいます。
マインドフルネスをすると、脳の血流がアップすることが知られており、ストレス開放や集中力のアップ、またうつ病などにも効果があるそうです。
座禅会を利用して基本を取得
マインドフルネスは、日本の座禅とほとんどおなじものなので、呼吸法や瞑想を覚えたい方は、「坐禅会」などを利用すると良いかと思います。
坐禅会は、臨済宗と曹洞宗の2つの宗派で行われています。初心者講習会などが開かれていますので、お近くのお寺に問い合わせてみてください。
最近は、外人さんや若い女性に人気で、予約制になっているとこもあるようです。
心と体のリラックスは、健康増進効果ばかりでなく、人の能力を大きく開花させることができるといいます。
1日10分、目を閉じて呼吸を意識するだけで、頭の中がすっきりしますので、ぜひ試してみてください。