巷では色々なダイエットがありますが、医師たちが自ら実践して大きな成果を出し、肥満の患者さんを救い健康に導くダイエットがあります。

ローカーボ食

それは、「ローカーボダイエット」です。このダイエット法を提案するのは、愛知県名古屋市にある名古屋逓信病院の中村了医師です。

中村先生自身も、以前体重が87kgもあり、半年ほどローカーボダイエットを実践した結果、約15kgの減量に成功し、72kgになりました。

自分でもこの結果にびっくりし、これは使えるんじゃないかと思ったそうです。それからは、糖尿病、高血圧の予防として患者さんに勧めています。

ローカーボダイエットとは、ローカーボ食を積極的に摂り、穏やかに炭水化物を制限する食事法です。

ローカーボは、「ロー=低い」「カーボハイドレート=炭水化物(糖質)」の意味で、炭水化物を悪者にすることなく、炭水化物の量を適切に調節することです。

やり方は、2食は炭水化物(糖質)を制限し、1食は自由に食べます。

米、パン、麺類など炭水化物(糖質)を完全に抜くと効果はありますが、続けるのが難しくなるので、2食のみ制限します。

安全で長続きする穏やかな糖質制限する食事がローカーボ食なのです。

食べても良い食品・食べてはいけない食品

肉類は糖質をほぼ含まないため、牛肉、豚肉、鶏肉など全てOKです。

ローカーボ食のOK食材

・魚介類
・海藻類
・魚卵
・大豆製品
・きのこ類
・たまご

注意したい調味料

中村医師による糖質が比較的多い調味料
・砂糖
・はちみつ
・みりん
・ポン酢
・ケチャップ
・ソース

ローカーボ食でOKな調味料
・塩
・醤油
・酢
・マヨネーズ

例えば、もも肉の照り焼きは、砂糖とみりんを使用しているので糖質は比較的多くなります。パン粉や小麦粉なども炭水化物ですので、衣をなるべく薄くした鶏のから揚げなどが良いそうです。

ローカーボダイエットのポイントは、糖質を制限する代わりに脂は積極的に摂ります。脂はダイエットの大敵と思っていた人は、目からウロコですね。

おススメレシピ
・湯葉と小松菜のお浸し
・アジの開き
・ゴボウサラダ
(根菜類は糖質が多いのですが、ゴボウは糖質が少なめなのでマヨネーズなどで和えるゴボウサラダはおススメです。)
・焼き鮭などの焼き魚
・納豆
・チキンサラダ
・ヨーグルト
・味噌汁

お酒について

糖質をほぼ含まないお酒
・焼酎
・ウイスキー
・ウォッカ
・ワイン

お酒も糖質を多く含むものとほぼ含まないものがありますので、注意が必要ですね。

空腹時にはバターコーヒー

どうしても空腹感を押さえられないときは、「バターコーヒー」なら飲んでもOKです。

コーヒーに無塩バターを小さじ2杯ほど入れ、溶かして飲みます。1日2~3杯までOKです。

主治医が見つかる診療所の番組で、タッチの兄たくやさんがローカーボダイエットに挑戦しました。

10日間実践した結果、体重が73.1kgから70.1kg、体脂肪が32.8%から30.8%になりました。たったの10日でこの結果は驚きですね。

残念ながら悪玉コレステロールと善玉コレステロールの数値は改善しませんでしたが、中性脂肪が140から76と大幅にダウンしました。