日本の四季は、美しい自然の風景を提供してくれます。
四季のない国にとって、春夏秋冬のある日本は羨ましい存在ですが、花粉症に悩む私たちにとっては、ちょっとつらい面もありますよね。
医療技術の進歩とともに、花粉症の新しい治療法もでてきましたが、まだ決定的なものはありません。
そこで、自分を鍛えて花粉症に立ち向かうしかないということで、2016年の最新花粉症対策です。
東京新宿メディカルセンター石井正則先生が、日本テレビ「世界一受けたい授業」で、花粉症を抑える食材と体操を教えてくれました。
花粉症を防ぐブロッコリースプラウトと飲むヨーグルト+みかんの皮
●ブロッコリースプラウト
花粉症を引き起こしているのは、血液の中に増えるIgE抗体です。IgE抗体が増えると、目のかゆみやくしゃみなど花粉症の症状がでてきます。
そのIgE抗体が増えるのを抑えてくれるのが、スルフォラファンと呼ばれる成分です。スルフォラファンがたっぷり含まれている食材といえば、ブロッコリーです。
その新芽である「ブロックリースプラウト」には、大きくなったブロッコリーより20倍の量が含まれているそうです。
ブロックリースプラウトをサラダにして、よく噛んで食べるのが一番効果があります。
●飲むヨーグルト+みかんの皮
愛媛大学の研究チームの研究で、みかんの皮を飲むヨーグルトに入れて毎日飲むと、2週間で目のかゆみなどの症状が大きく改善することがわかりました。
みかんの皮には、花粉症の炎症を抑えるノビチレンが含まれており、また飲むヨーグルトの成分βラクトグロブリンには、花粉症の炎症を抑える効果があります。
この2つの相乗効果により、花粉症の反応を抑えることができるそうです。1日に必要な量は、みかん1個の皮。
飲むヨーグルト150mlに1/3のみかんの皮を入れて、ミキサーにかけ1日3回に分けて飲むとよいそうです。
効果を得るには、毎日2週間飲み続けることが大切です。
花粉症を防ぐ鼻詰まり解消体操
交感神経を活性化させることで、鼻詰まりの症状を和らげる体操を石井先生が考案してくれました。名づけて「鼻詰まり解消体操」。
鼻詰まり解消体操のやり方
①脚を肩幅に開く
②腰の後で手を組む
③息を吐きながらお辞儀をして、腕を上へ引き上げる
④息を吐きながら首を上げて5秒キープ
⑤息を吸いながら体を緩めて起こす
この体操は即効性がありますが、朝昼晩合計で30回やると、より効果的が期待できるそうです。
ポイントは、脇を思いきりしめながらやること、首をできるだけ引き上げることです。
このようにすると上半身の交感神経を刺激することができ、交感神経が刺激されると鼻の通りがよくなります。
頚椎ヘルニア、頚痛症など首に問題のある人は、危険なのでやらないように・・とのことでした。