年齢と共にどんどん出てきて濃くなるシミ。シミには大きく分けると
○肝斑(かんぱん)
○赤いシミ
○老人性色素斑
○太田母斑
○雀卵斑(そばかす)
などがあります。
今回の「ためしてガッテン」では、この中の「赤いシミ」と「茶色いシミ」をテーマに詳しく紹介されました。
赤いシミの原因は、今まで「洗いすぎ」、「こすり過ぎ」、「お手入れのし過ぎ」と言われてきました。
顔を洗うとき、ゴシゴシとこする
タオルでふくときに、ゴシゴシとこする
マッサージなどで指に力を入れてこする
このような肌への摩擦による炎症が引き起こしたものと言われています。解消法は、これらの習慣をやめること。
洗顔は泡で包み込むように、手の皮膚と顔の皮膚は直接触れることなく、泡をはさんで優しく素早く洗うだけで良いそうです。
これは、赤いシミに限ったことではなく、茶色いシミにも肝斑にも当てはまります。こすり過ぎは、すべて「シミの元」になります。
こんなシミですが「赤いシミ」は、放っておくとがんになる可能性があるそうです。
ガッテンいわく、「ガンのタネ」が眠っていることがあるんだとか。それなら、一刻も早く消したいですよね。
ここで、登場するのが塗り薬です。この塗り薬は、肌の奥まで効果が届いて、つるつるの肌がよみがえると言います。
今まで、シミに効果のあると言われる塗り薬は、「トレチノイン」と「ハイドロキノン」、「トラネキサム酸」です。
特に「トラネキサム酸」は、肝斑には飲み薬としても有効とされています。
「トレチノイン」と「ハイドロキノン」は、どちらも皮膚科で処方されるクリームですが、濃度は低いですが化粧品にも配合されています。
美白をうたっている化粧品には、これらの成分が入っているものが販売されています。
ただ、化粧品では効果が薄いので、気になる人は皮膚科でアドバイスを受けると良いですね。
赤いシミは皮膚がんのタネ
赤いシミは、皮膚がんのタネのような存在で危険だといいます。
表皮にがんのタネができると、それを処理しようと免疫機能が働くため、その下の血管が太くなります。
その血管が透けて見え、赤いシミとして見えるのです。つまり、赤いのは、血管の色が見えているためなのです。
赤いシミの正体は、日光角化症といいます。
●日光角化症の特徴
・触ると表皮がザラザラしている
触ってみると指先にチクっと感じることがあります。
・2~3か月たっても赤みがひかない
・冬でも赤みが増える
赤いシミのできやすい人は、日焼けすると赤くなるだけで黒くなりにくい人、長時間日光にあたる生活をしてきた人などは、注意してくださいとのことです。
●赤いシミを消す薬
そのシミを消す薬があります。その薬の名前は「イミキモドクリーム」といいます。この薬は、細胞の検査を行い、病院で処方薬される薬です。
この薬と塗ると、自己免疫が活性化するため、赤い場所がジュクジュクしたり、他の部分まで赤いシミが広がったりして、一時的に悪化したように見えます。
しかし、2ヶ月もすると赤いシミがきれいに消えてしまうそうです。
●液体窒素で治療
がんのタネが、まだ小さい場合には、液体窒素で、皮膚の表面を凍結させる治療法があります。
治療は、液体窒素をつけた綿棒を赤い部分につけるだけ。治療時間は、わずか1分で終わります。
凍結した皮膚は、赤いシミと一緒にうすく剥がれてしまうそうです。
鏡をみて赤いシミがあり、なかなか治らないで悩んでいる方は、一度皮膚科で検診を受けてみてください。
茶色いシミを消す方法
茶色いシミは、ほとんど摩擦によっておこっているといいます。その原因となっているのは、自然に行っているクセです。
クセのため自分で意識してないため自分では気がつきません。しかし、毎日繰り返し行われるため、摩擦による色素沈着が進み、茶色いシムを生み出しているのです。
例えば、
・洗顔時顔をこすって洗い流している
・顔の気になる場所を何度もメイクしてしまう
・利き腕の側のメイクの時間が長い
・重ね塗りする習慣がある
・お化粧を入念にする場所が決まっている(自分の気になる場所)
・髪の毛がかかっている
・目が疲れてこする
このようなクセは、知らないうちにかなり強い刺激を与えている可能性があります。
●茶色いシミを改善するためには
①おすすめは泡たっぷりの泡洗顔です。極力顔をこすらないようにします。
②マッサージは、オイルや乳液をたっぷり塗り、肌の摩擦を極力減らしてから行います。
③目が疲れたときなど、目をこすらないようにします。
④髪が顔になるべくかからないようにします。
⑤化粧道具を柔らかい素材に変えます。
とにかく顔を拭いたり触ったりせず、刺激を与えないことが一番だそうです。
摩擦を減らす生活を続ければ、すぐに効果がなくても確実に改善します。番組では、2週間実践しただけで、赤シミ、茶シミ双方に驚くほどの効果がありました。
シミ対策は、私たちの切実な問題ですよね。でも、クセがシミを作っていたとは、気が付きませんでしたね。
自分の毎日の動作をしっかりチェックして、今日からさっそく本格的なシミ対策ですね。