トイレの蓋は閉めるべきか?この論争は、妻と夫の間で時々繰り広げられる家庭もあるのではないでしょうか?

トイレの尿はね

掃除をするのが妻の役目だと、男性の尿の飛び散りは大迷惑ですよね~ でも、昔から立っておしっこをしてきた男性にとったら座ってするのは面倒と言うのもわかります。

そもそも、女性はいつも座って用をたすので、この問題はありませんが、立って用をたす男性が多い家族の掃除は本当に大変です。

そこで、どうしたら飛び散りをなくして、トイレの床を綺麗に使えるのか?ためしてガッテンで詳しく検証していましたので、ご紹介します。

「跳ねるおしっこ」と「跳ねないおしっこ」、どうすれば跳ねることなくおしっこができるか?主婦にとってとても興味深い内容ですね。

また、うんちをしたとき水を流すと、流した水が目に見えない細かい飛沫になってまわりに充満するって知っていましたか?

その飛沫には、なんと大腸菌が含まれていると言います。トイレと洗面所が一緒になっているユニットバスは特に注意が必要のようです。

目に見えない細かい飛沫が歯ブラシなどについてしまうと、大腸菌を口に入れてしまうことになります。

トイレの尿ハネの解消

男の小便は立ってすべきか、座ってすべきか・・・、このトイレ論争は、いつまでたっても平行線でしたが、最近は女性の力が勝り家では座ってする男性が増えてきているようです。

男性陣は男らしく立ってすることを望み、女性陣はおしっこのハネがいやだと、座ってすることを望みます。街の中の声を聞いてみました。

【男性からの声】
・いつも注意される
・男は立っておしっこをするもの
・妻の指摘で、座ってしているがなさけない

【女性からの声】
・這いつくばって床掃除をしていると自尊心が傷つく
・便座があがらないように接着剤をつけたい
・掃除する身になって欲しい

そこで、実際尿はねがどこまで拡がっているのかを実験してみました。

男性が立っておしっこをした場合、尿ハネは便座周りばかりでなく、トイレの床、壁にもハネており、トイレの悪臭の原因になっていることがわかりました。

また、便器のどこに向かっておしっこをするかでも違ってきますので、どこにおしっこをすると尿のハネが少ないのかを実験しました。

【尿ハネが少ないランキング】
第1位 トイレットペーパーを浮かべてする
第2位 手前の傾斜に向かってする
第3位 サイドの壁にする
第4位 水たまりの中心にする
第5位 奥の壁に向かってする

第1位のトイレットペーパーを浮かべてした時の尿ハネは77滴、最も多いのは、奥の壁に向かってした時で7560滴でした。

上記の5ヶ所以外に、もっとも尿はねが少ない立ち小便の仕方を検討したところ、トイレの便器を両足で挟んで、真上から水たまりの中心に向かってするでした。

尿ハネを防ぐ距離12cmの理論

尿ハネがしないには、どうすればいいのかを研究しているアメリカの2人組がいます。2人の研究によると、尿ハネの分かれ目は、おしっこと便器との距離だそうです。

尿ハネをしないようにするには、おしっこがでた位置から、12cmの距離にすることだそうです。

実は、流体力学の性質上、水は水滴になる性質があり、12cm以上離れると連続した水の流れが、途切れて水玉になってしまう性質があります。この現象をプラトー・レイリー不安定性というそうです。

つまり、男性は12cm以内の距離で尿を壁に当てれば、尿が連続した流れとなるため、尿ハネはゼロになるそうです。

駅などの男性用の便器の場合には、一歩前にでて壁の距離を12cm以内にすると尿の跳ね返りがありません。家庭で立って小便をする場合には、その距離まで近づくことは不可能なので、座ってするのが一番だそうです。

研究者のアメリカ男性も、家庭では座っておしっこをしているそうです。

フタは締めと食中毒の関係

トイレのフタを閉めないで水を流すと、食中毒になる危険性があります。

実は、トイレを流す水流によって、便に含まれる細菌やウィルスをトイレ内の空間に撒き散らしてしまっているそうです。時に下痢のときには注意が必要です。

ノロウィルスは、水滴に含まれるわずかなウィルスでも感性の危険がありますので、飛沫の飛散を防ぐことが必要です。そのためにはフタを締めてから水を流すことが一番です。

せめて下痢をしているときには、フタを閉めてて流すことを心がけてくださいとのことでした。

正しい温水洗浄ウォシュレットの使い方

便が終わったあと、ウォシュレットで肛門周りをキレイに洗浄するのは気持ちよいですよね。そんな快適さ、清潔感も相まって、日本のウォシュレットは世界中で愛用されています。

しかし、そのウォシュレットの使い方が間違っているため病気を悪化させていることがあるそうです。その病気とは「肛門搔痒症(こうもんそうようしょう)」です。

肛門掻痒症とは、下痢、頻便、蒸れ、痔、生理用品の汚れなど、さまざまな原因によって肛門がかゆくなる病態の総称です。

肛門の洗浄は、気持ちが良いため長時間あててしまいがちですが、長時間の洗浄は、壊れた皮膚に余分な水分が入り、症状を悪化させてしまうそうです。

特に、水圧を強くして暑いお湯をかけることは、肛門の皮膚に対してよくないそうです。

目安として、肛門に痒みを感じるときには10秒以内、痒みのない人は多少長く使っても害はないのですが、あまり長い時間当てることはやめてくださいとのことでした。

肛門周りの痒みが治らない人は、肛門科、皮膚科を受診してください。