食中毒の季節ですね。食中毒と言えば、まな板や包丁などの
調理器具や、布巾、スポンジなどを清潔にしておけば・・・と
思いがちですが、どうやら冷蔵庫にも原因がありそうです。
冷蔵庫に入れておけば安心と言う「何でも冷蔵庫神話」なるものが
あるようです。私もその一人。冷蔵庫さえ入れておけば
どうにかなるだろうというのは、考えが甘いようです。
ぎゅうぎゅう詰の冷蔵庫は、温度が下がりかえって菌が繁殖しやすい
状態になっているみたい。怖いですね。
食べ物の菌が繁殖するのは、5度~60度の間です。この温度で
4時間以上放置すると、腐敗が始まります。
冷蔵庫の温度は、冷蔵室で1~5度、
冷凍庫はマイナス18度~22度、
野菜室は5度~7度が理想です。
しかし、冷蔵庫の使い方によっては、この理想の温度を
保つことができません。
番組では、「ぎゅうぎゅう詰の冷蔵庫」と「すっきり冷蔵庫」の温度の
比較検証をしていました。
これによると、「ぎゅうぎゅう詰の冷蔵庫」は、食品を詰めてから
2分経っても13~14度で、10度を下回るまで45分以上かかりました。
いっぽう、「すっきり冷蔵庫」は、扉を閉めた直後から、
一気に温度が下がり始め、およそ2分15秒後には10度を下回りました。
このことから、温度を上げずに、食品の鮮度を保つためには、
冷蔵庫に物を詰めすぎないことが大切ですね。だからと言って、
冷蔵庫の温度を低く設定するのはおススメできません。
冷やせば良いってものではなく、冷やしすぎは、味や触感も落ち、
消費電力も抑えることはできません。
また、食中毒菌を繁殖させる大きな原因は、人間の「手」です。
菌の付いた手であちこちを触ると、食中毒を広げてしまうことに
なります。
これを防ぐには、とにかく手を洗うことしかありません。石鹸を
使い、20秒間、丁寧に手をあらうことが、食中毒を防ぐ方法なんですね。
家族のお腹を守るのも調理する者の役目なら、正しい知識を
身に着けたいですね。