腰痛は、ひどい状態になると痛みで、本当に歩けなくなってしまいますよね。
私の場合は、10年ほど前、激しい腰痛に襲われてほとんど歩くことができない状態までなったことがあります。
病院で検査をすると、ヘルニアが見つかり生活に支障をきたすならと、手術を進められました。
なんとか手術はことわり、神経根ブロック注射をしてもらいましたが、かなり長い間痛みが収まりませんでした。
腰痛には、原因不明のものが8割と言われ、なるべくなら手術しない方向で治療が行われていますが、まったく歩けない人には、手術が必要です。
スーパードクターズでは、練馬総合病院 整形外科医 石井賢先生の脊椎低浸襲手術を紹介しました。
石井先生の脊椎低浸襲手術とは
従来の手術方では、脊椎にヘルニアのある場合背中を大きく切開して行っていました。
石井先生の行う脊椎低浸襲手術とは、背中に3cm程度の穴を4ヶ所開けるだけで複雑なヘルニアの手術を行います。
低侵襲とは、体への負担を最小限度に抑えるという意味で、低侵襲手術を行うと、傷が小さい、術後の痛みがない、体の負担が少ないなど、数多くのメリットがあります。
今回は、8ヶ所の病院で治療を行ったけれどまったく改善せず、インターネットで最後の頼みとして、石井先生のもとを尋ねた女性が、石井先生の手術を受けました。
患者は、脊椎の間の椎間板が劣化し壊れてしまっていて、神経を圧迫してました。
手術では、壊れた椎間板を取り出し、変わりに人工の椎間板を入れて、脊椎を正しい位置に戻すことで症状の改善を目指します。
人工の脊椎を入れた後は、ボルトで動かないように固定します。
石井先生は、X線で体内を透視しながら慎重に行います。
手術後1週間、痛みのためほとんど歩くことのできなかった患者さんが、スタスタ歩くまで回復しました。