温泉で病気を治す「湯治」は、はるか昔からの知恵ですね。その昔、科学的根拠は分からなくても実際に病気が治るので、普及していったかと思います。
そんな温泉ですが、どんな病気にも効果があるわけではなく、それぞれの温泉の成分によって得意分野があります。
今回駆け込みドクターで紹介された身体に良い3つの温泉をご紹介します。
血管が若返る「高原温泉」群馬県「万座温泉」
万座温泉は、標高1800mにある江戸時代末期からの湯治湯です。ここに、湯ノ花旅館があります。
ここの温泉の硫黄成分は、毛細血管を拡張させ、血流を良くすると言われています。糖尿病(2型)や高血圧など血管の疾病の人が湯治に訪れます。
湯ノ花旅館は、1泊2食付で8500円~、完全自炊の場合は、4700円~です。
腰痛・ひざ痛が改善する長野県「野沢温泉」
北陸新幹線で東京から2時間、年間60万人が訪れると言う温泉です。野沢温泉で身体に良いと評判の温泉は、整形外科の「野沢医院」。
野沢医院は、代々温泉を引き継いで営業され、今の医院長で11代目だそうです。ここの温泉は源泉が違うので効くのではないかと患者さんは言います。
温泉のある整形外科っていいですね。
胃の不調や便秘に効果のある栃木県「塩原元湯温泉」
塩原元湯温泉の一番奥にある「ゑびすや」は、胃腸の名湯で有名です。大正時代の売薬免許証もあります。
胃腸の不調に悩む湯治客が訪れ、飲泉所で温泉水を飲みます。飲泉は、直接胃に効果を与えることができるのが特徴です。
ここの温泉水は炭酸水を飲んでいるような感じで、天然のソーダ水と言われています。※量や飲み方には注意が必要です。
温泉の上手な入り方
厚い時期は冷たい水でタオルを濡らし、寒い時期は温かいお湯をタオルに沁み込ませて頭に乗せると、立ちくらみやのぼせを防げます。
温泉から出るときは、せっかくの温泉成分をシャワーで流すことなく、温泉がしみ込んだタオルで拭きとると有効成分が3時間ほど残ります。
酸性泉など刺激の強い温泉の場合は、あがる際にシャワーで洗い流すと良いそうです。