記憶力が低下したり、物忘れが頻繁になると認知症では?と疑うことが増えてきた今日この頃。

4人に1人は認知症になると言われていますから、とても人事ではありません。認知症は、20代から始まっていると言われていますが、予防も改善もできる病だそうです。

大分県安心院(あじむ)町では、あることを実続けたところ9割の人にが認知機能回復に成功したそうです。

あることとは、デュアルタスク。デュアルタスクとは、なにやら難しそうな言葉ですが、簡単に言うと、2つのことを同時に行うこと。

認知症になると、2つのことを同時に行う能力が著しく低下すると言います。

軽度の認知症の段階で、デュアルタスクの能力を維持すると進行を遅らせたり、発症前なら予防にもつながります。

運動をするときには、運動だけでなく頭を使いながら運動をするだけでデュアルタスクになります。

安心院では、週に1回、町内の高齢者が集まり、料理をつくったり、共同で作業したりする「安心院健康クラブ」を開催。作業療法や運動力療法を行い、驚く効果を上げています。

また、夫婦で日帰りの小さなぶら~り旅を実施したところ、脳を活性化させる効果があったそうです。

認知機能を改善するデュアルタスク

認知機能は、デュアルタスクを身につけることで改善することが期待できます。

手軽にできるデュアルタスク

デュアルタスクとは、お風呂に入りながら歌を歌う、家事をしながらテレビを見るなど、2つ以上のことを同時に行い能力を鍛えることです。

大分県安心院町では、10年前より、週に1回、みんなで料理を作ることで認知機能を大きく改善してきました。

料理は、つくるもの、買い出し、調理、盛り付けなど、すべてを自分たちで話し合い、役割分担を決めて作ります。

こうすることで、次のようなデュアルタスクが行えます。
①食べたいものを考える+ディスカッションをする
②買い物をする+お金の計算をする
③野菜によって切り方+調理の仕方を考える
④自分の作業を行う+回りの人に気を使う

最後に参加者みんなで、できた料理を食べて楽しみます。このプロジェクトを実施してから、安心院町の方の認知機能は大きく改善したそうです。

脳を老けさせないポイントは3つ。「計画力、記憶力、注意力」です。

夫婦二入でぶら~り旅

夫婦で小さな旅を楽しみながら、途中下車し認知機能回復の旅をします。

①行ってみたい街を探す
②その街の情報を調べる
③街を探索しながらお店の場所等を覚えておく

④帰宅後、その情報を思い出しながらアルバムをつくる。
⑤街の様子やお店の位置など記憶を呼び起こして、夫婦で話し合いながら、思い出しながらまとめていきます。

実際、この小さなぶら~り旅を、ある夫婦に3日間試してもらったところ、たった3日で脳年齢が大きく改善してました。

週1回、長く続ければ大きな改善効果が期待できるそうです。夫婦で簡単に、楽しみながらできるので、とっても良さそうですね。