夏になると、汗で水分がでてしまい、知らず知らずのうちに身体の中が脱水状態になってしまいます。
そうすると、血液がどろどろになって、血栓ができやすくなり脳梗塞を引き起こしやすくなってしまいます。
そのような理由から、夏は気温差の激しい冬以上に脳梗塞になる人が多いそうです。
自分で気がつかないうちに隠れ脱水になっていることもあるので、こまめな水分補給は忘れないでくださいね。
もう一つ大切なことは、血管には良い血管と、悪い血管があり、当然、悪い血管の人は、脳梗塞になりやすいそうです。
そこで、東京医科大学八王子医療センター高沢謙二先生が、血管を老化させないための予防体操と、血管を強くするための飲みものを、「世界一受けたい授業」で教えてくれました。
血管を老化させないための予防体操
脳梗塞や心筋梗塞の原因は血管にあります。
良い血管とは、血管の壁が柔らかく薄い血管で、脂肪やコレステロールが溜まってない血管です。
悪い血管とは、血管の壁が厚く、血管の内側にプラーク(脂肪やコレステロール)が溜まっている血管です。
血管は3層構造になっていて、外側には神経があるのですが内側には神経がないので痛みもなく、内部に異常があっても気が付きません。
そのため、病気が発生してから血管の異常に気がつくため手遅れになることが多く、サイレントキラー(静かなる殺し屋)と呼ばれています。
血管を老化させる原因の1番は食事です。塩気の強いものを摂ると血管が硬くなってしまいます。また、糖、脂肪を摂ると血管が弱くなります。
さらに、運動不足、睡眠不足、ストレスなども原因となります。
自分の血管の状態を知るには、毎日血圧をはかることで知ることができます。
血管を強くする食物とは
血管を強くする食物、それはコーヒーです。
コーヒーに含まれるフラボノイドには、血管を錆びつかせない効果があり血管の老化を予防してくれます。
コーヒーを、1日に2~3杯飲むといいそうです。
血管の老化を防ぐ体操
ふくらはぎを動かすことで、身体全体の血流がアップし血管の抵抗が減って、血栓もできづらくなります。
①立ったままカカトの上げ下げをする。
上半身の血行をよくする②③の運動と組合せて行うことにより、さらに効果があがり血管年齢の老化を防ぐことができます。
②おへその前に手を組んで肩を上げ下げします。10回くらいすると胸の筋肉がつきます。
③腕を開いて肩を上げ下げします。10回くらいすると肩の筋肉がつきます。
①と②、③を同時に行うことで全身の血流がよくなり、血管の老化を防ぐことができるそうです。1日2回、1回につき20回ぐらい行ってください。