20歳まではニキビ、20歳以降は吹き出物ってよく聞きますが、私たち世代になれば、100%吹き出物・・ですよね。でも、それが吹き出物なのか、オデキなのか、アセモなのか蕁麻疹なのか、今ひとつ解らないときがありますよね~。
実は、ニキビだと思っていたら、オデキだったという人が沢山いるそうです。
そして、その対策を間違えると、増殖したり、激痛が走ったり、どんどん症状が悪化してしまうそうです。
ぼつぼつが感染して手や顔にどんどん増えてしまうタイプ、背中一面に広がってしまうタイプ、痛みが走るタイプなど、どうやら色々なタイプがありそうです。
そこで、ニキビと偽ニキビの見分け方、その対処法を「ためしてガッテン」がしっかり教えてくれました。
治らないニキビの正体は・・
20代までのニキビの原因は「脂質」ですが、20代以降の原因は「乾燥肌」だそうです。
乾燥肌になると、角質が厚くなり毛穴がふさがってしまいます。そうすると毛穴の中で脂質を餌とする「アクネ菌」が大増殖してしまい、大人のニキビができます。
問題は、ニキビではない偽ニキビです。
偽ニキビには、以下の3つのタイプがあります。
①お手入れで大増殖タイプ
②背中に大発生するタイプ
③死ぬかもしれないタイプ
それぞれ原因も対処法も違うので、ニキビだと思っているとどんどん悪化させることになってしまいます。
お手入れで大増殖タイプ
ニキビだと思って、「保湿クリーム、アロエ、美顔器、ニキビ治療薬、洗顔、保湿パック」など、ニキビと同じケアをすると、症状をどんど悪化させてしまいます。
間違った治療を長年続け、治らないばかりかどんどん悪化させてしまい、人前に出たくなくなり、対人恐怖症になってしまった人もいるそうです。
実は、このタイプはニキビではなく「扁平イボ」だそうです。扁平イボの原因は「HPV(ヒトパピローマウイルス)」です。
この扁平イボは、触った手を介してどんどん感染が拡がっていきます。つまり、タオルで拭いたり、手のひらでこすったりするたびにHPVが他の場所へ感染してしまうのです。
【見分け方】
ニキビの場合 色~赤、白 形~丸型
扁平イボ 色~肌に近い 形~楕円・線状(痛くもかゆくもありません)
扁平イボを1年以上放置すると、メラニン色素が沈着してシミの原因になってしまいます。男性の場合には、髭剃りのせいで頬全体に拡がる人がいるそうです。
治療は、皮膚科で液体窒素を使い皮膚の中の菌を殺していきます。治療には長期間かかることもあります。
扁平イボは感染するので、手で触ったり、家族とタオルなどを共有しないようにすることが大切です。
背中に大発生するタイプ
首の周りや、背中一面にびっしり拡がるタイプです。背中が開いた服が着れないなど、女性には深刻な悩みです。
このボツボツの原因は、マラセチア菌です。
マラセチア菌によるボツボツは、マラセチア毛包炎といいます。マラセチア菌は、ニキビの原因アクネ菌と同じ常在菌ですが、アクネ菌は首から上に、マラセチア菌は首から下にできやすいそうです。
ニキビ治療薬で効果あるのはアクネ菌だけ。アクネ菌のいなくなった毛根の中はマラセチア菌の天下となり、どんどん増殖してしまいます。
【見分け方】
見分け方は、ニキビは2~3個しかできませんが、マラセチア菌の場合には、一気に10個~20個など大量にできます。
マラセチア菌は、人に感染ることはありませんが、マラセチア毛包炎は治りづらい病気なので、根気強く薬を使って治療しないと、すぐに再発してしまうそうです。良くなっても数ヶ月は薬を続けてくださいとの事でした。
死ぬかもしれないタイプ
「顔の中心に手をあてて、その中に赤くできたのは、めんちょうなので気をつけること」と昔からよく言われます。
実は、それは本当の話しです。気にして、いじっているとどんどん腫れ上がり、やがて触れないほど痛くなってきます。このめんちょうの原因は「黄色ブドウ球菌」です。
免疫が落ちたりしている時に、毛穴の中に入って増殖します。鼻の周りには、毛細血管がたくさんあり、そこから黄色ブドウ球菌が血液に乗って脳へ辿り着き、脳炎などを起こしてしまいます。
ちょっと前の時代は、死に至ることもありましたが、現在は抗生物質により、亡くなることはありません。しかし、放っておくと、大きく腫れたり色素が沈着してしまうこともあります。
小さくても化膿していることがあるので、早めに病院へ行ってください。応急処置としては、市販薬でも有効だそうです。
赤いポツンは、毛穴の化膿だから、みんな同じ処置で大丈夫だと思っていましたが、大間違いでしたね。
なかなか治らない方は、ぜひ病院をたずねて、正しい原因と処置法で、しっかり治してくださいね。