食べ物が体の健康にどのように影響しているのか、具体的にわかるようになってきました。最近注目されているのは、コーヒーや緑茶の効果です。
国立がン研究センターが、40歳から69歳の健康な男女約9万人を、19年間長期追跡調査したところ、健康に関していろいろなデータが集まったそうです。
なんと、コーヒーを1日3、4杯飲む人は飲まない人に比べ、
・心臓病、脳、呼吸器などの病気の危険度が低下
・死亡リスクが24%減る
などの効果や、コレステロールを減少させたり、その他の病気についても死亡リスクも低くなる傾向があるそうです。
ちょっと前までは、カフェインが強くて胃もたれが・・など言われていたんですけどね。
これらの効果は、コーヒーに含まれるポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」が、血圧の調整、血糖値の改善、抗炎症に効果があるためだそうです。
11月4日放送、NHK「ためしてガッテン」では、『毎日3杯で心臓病減』として、コーヒーの健康効果について詳しく解説しました。
また、ギリシャで飲まれている泡コーヒーや、一流シェッフの隠し味としての使い方など、コーヒーにまつわる最新事情を紹介してくれました。
コーヒーの動脈硬化防止効果
ギリシャのイカリア島は長寿の島として知られています。8000人のうち100人が90歳以上というからすごいですね。
この島の住民の血管は柔らかく、その理由は毎日コーヒーを飲むからと言われています。
調べてみると、コーヒーを飲むとコレステロールの処理能力が高まることがわかりました。
ポイントとなっているのは、コーヒーに含まれている「フェルラ酸」です。
フェルラ酸は、血液中のコレステロールを処理してくれるマクロファージの機能を回復させ、動脈硬化を防いでくれる効果があったそうです。
●コーヒー摂取と心臓病の死亡リスクの関係
飲まない人・・・ 1.00
1杯未満の人・・・ 0.90
1~2杯の人・・・ 0.77
3~4杯の人・・・ 0.64
5杯以上の人・・・ 1.03
日本茶でも同じような効果があるので、日本茶を飲んでいるいる人は、飲まなくてもいいそうです。
泡コーヒーの作り方
材料
・インスタントコーヒー 小さじ2(粒の細かいスプレードライ)
・砂糖 大さじ1(上白糖)
・水 30ml
・牛乳 150ml
作り方
①300mlのペットボトルに入れます。
②黒い液体が見えなくなるまでボトルを振りシェイクし
③コップに写し、牛乳を注いで軽く混ぜてできあがり
インスタントコーヒーには、高温で抽出するため食物繊維や糖質が多く、よく泡立ちます。インスタントでないとダメなようです。
泡コーヒーは、小学生のような小さなお子さんにも、美味しいと大人気でした。
コーヒーを苦味調味料として使う
インスタントコーヒーは苦味をつくる素晴らしい調味料となります。コーヒーの苦味が加わることで、脳の中で甘みを、より感じるようになり味に広がりがでます。
コーヒーを加えると美味しくなるもの
・ウナギの蒲焼き ・カップ麺 ・いか焼き ・モンブラン ・ヨーグルト ・納豆 ・果物
使う量は、ほんの少量でOK。使うのは、粒の細かいスプレードライのコーヒーのほうが使いやすいそうですよ。
インスタントコーヒーの保管法
・コーヒーの上のシールは、フチを剥がさず中心部だけ開ける
→フチのシールでフタとの密閉性が高まるため
・冷凍庫に入れて保管する(酸化を防ぐ)
コーヒーを使ったら、瓶に結露ができないようにすぐに冷凍庫に戻してください。こうして保存すると、インスタントコーヒーでも香りは飛ばないそうですよ。