私の何がイケないの?で紹介されていた無戸籍児。最近、増えていて、法務省の調査では、年間1000人位生まれている
そうです。

番組で紹介されていた無戸籍児は、戸籍がないため、修学旅行のパスポートが取れず、修学旅行に行けなかった女児のケースでした。

このケースは、母親がDVの父親から逃れるために家を出てその後知り合った男性との間に女児を儲けた例です。

法律上は、離婚から300日以内の子供は、誰の子供であれ前の夫の籍に入ることになります。DVの夫の籍に入れることを恐れた母親は、娘の出生届けを出さずに無戸籍児に・・・

何も知らずに16歳まで育った娘は、修学旅行に行くためのパスポートの手続きで、その事実を知ります。

しかし修学旅行に行くことができず、母親を恨むように。その後、友達の署名運動などで、国に嘆願したところ、一度DV夫の籍に入った後、籍を移動すれば戸籍が復活すると言われます。

母親に暴力を振った男性の籍に入ることを拒否した彼女は、「籍がないけれど私はここにいます!」と訴えます。

今まで、無戸籍児は、教育を受けることができず、字も書けないケースもあり、健康保険に加入できないため、高額な医療費を請求されるケースもありました。

最近では、無戸籍でも、住民票交付や健康保険の加入を認める自治体も増えてきており、少しずつではあるけれど良い方向に向かっているようです。

法律上どうにもならない事情から、自分の子供を無戸籍にしてしまうワケありママ。番組のケースは、DVの夫が怖くてこのような結果になってしまいましたが、解決作はあります。

現在では出生後に前夫との子供でない事を確認するために親子関係不成立の調停をおこす事ができます。 この場合、前夫との子供ではない事を立証するためにDNA鑑定を行います。

調停成立まで約3カ月かかりますが、鑑定の結果、前の夫との子供ではないと認められると子供は母親の戸籍に入れることができます。この時、「嫡子」ではなく、「子」と記載されます。

このように、法律的にも認められ守られるようになってきましたから、ひとりでも無戸籍児をなくすよう、ワケありママには頑張って欲しいですね。