色々な高度な検査方法ができるようになり、出産に対しても胎児の健康や染色体についての異常が調べられるようになりました。

その結果、胎児の命が選択されてしまうという倫理上の問題も同時に呼び起こしています。

東尾理子(36歳)さんは、検査について充分な知識をもたないまま、母体血清マーカー検査をした結果、ダウン症の確立が1/82という診断がされ、さらに詳しい羊水検査を勧められたそうです。

その事実に対して、夫石田純一さんとの意見は分かれました。石田さんは、ご自分の年齢を考えて検査をすすことをすすめたそうです。理子さんは反対しました。

出生前検査が、今論議されているのは、新しい検査方法で簡単に、ダウン症が非常に高い精度で調べられるようになったからです。

出生前DNA検査

妊婦の血液中の胎児のDNAを分析する方法で、去年の秋、アメリカで始まり、現在、世界10か国以上に広がっています。

検査の方法

一般的な血液検査と同じように、血を20ccほど採取するだけです。その後、アメリカの検査会社でDNA分析行われ結果が送られてきます。保険がきかないため全額自費で21万円だそうです。

これまでの羊水検査は、妊婦のお腹に針をさすため1000人に3人の流産の危険性があります

平成にはじまった、母体血清マーカー検査は、採血だけの検査で、胎児の異常は何分の1程度しかわかりません。

それに比べ新しい検査法は、流産のリスクのなく、胎児の異常が高い確率でわかります。

今、日本で検査を受ける人は3%だそうで、背景には、高齢者出産の増加があるようです。

●高齢者出産の増加
・35歳以上で出産25万5000人
・4人に一人が高齢出産

母体の危険、胎児の健康、将来的な不安、論理感・・・、検査が必要かなのか、それがわかったときどう判断したらいいのか・・

私たちの子供たちが、ちょうど出産というものに直面している時期です。親としてどうアドバイスしてあげられるのか・・真剣に考えておく必要がありますね。

遺伝子に関する相談

臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーが行っています。日本産科婦人科学会ホームページに、臨床遺伝専門医(産科)144人の名前が掲載されています。

不安のあるかた、ぜひ参考になさってください。