ビタミン、ビタミンと言われて幾久しく。
風邪とお肌にはビタミンCが良いと言うのはもはや常識になっていますよね~

お肌に良いのは、苺やキューイだと言われれば、積極的に食べたものです^^;

長寿ビタミン

ビタミンには、Aから始まり、B、C、と順番にアルファベットが付いていますが、実は1番最初に発見されたのは、「ビタミンB1」だそうです。当初は、ビタミンB1と言わず、「オリザリン」と言われていました。当時、日本語で発表されたので、残念ながら世界には広まりませんでした。

その後も、次々と新しいビタミンが発見され、ビタミンC以降からは、アルファベットの順に名前が付いているようですね。

過去にビタミンと考えられた物質で現在はビタミン様物質(ビタミンに似た物質)まで含めると、ビタミンV(ビタミン様物質)が最後のようです。

このようなビタミンですが、この中に、死亡率を激減させる長寿ビタミンがあります。ご存知でしたか?

ためしてガッテンでは、この長寿ビタミンの紹介のほか、不足することで骨折をまねくビタミンや、効率の良いビタミンの摂り方などを教えてくれます。

ためしてガッテン「ビタミンパワー 夢の長寿ビタミン」の内容です

ビタミンとは、人が生きるために必ずとらなくてはならない栄養素です。

だれもが知っているビタミンCは、美肌効果、風邪予防の効果があるとされてきました。

ところが、毎日1500mgのビタミンCをとってコラーゲン量の変化を分析したところ全く変化がなく、毎日500mgのビタミンCをとって風邪の発症頻度を調べたところ、効果は確かではないという結論になったそうです。

ビタミンCの神話が崩れ去ると思いきや、心臓血管系の病気の人の死亡率が1/3に減るというデータがでており、心臓血管系の疾病予防効果が期待されています。

心臓血管系の疾病患者では、ビタミンCを1日50mgとっている人を1とすると、100mg摂っている人の死亡率は1/3に減っていたそうです。

ビタミンCには、血管の細胞に悪影響をおよぼす活性酸素を打ち消す効果があり、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞の発症リスクを下げてくれる効果があるそうです。

ビタミンCアップ技

●とりかたで40%損しない技
ビタミンCは上手にとらないとすぐにおしっことして出てしまいます。損しないためには食事の前にとってはダメ、食事の後にとると、食物と一緒にゆっくり腸を進むため、ビタミンCの摂取量を40%増やすことができます。

●野菜のビタミンCを2倍に増やす技
ブロッコリーは、生の状態ではビタミンCが120mg/100g含まれていますが、茹でると54mg/100gになってしまいます。

ビタミンCは、熱を加えたり、水にとけるなど失われやすい性質があるためです。ところが、調理の仕方を工夫すると、逆に増やすことができるようになります。

①冷凍おひたし
ゆでずに冷凍するだけで、小松菜のビタミンCを1.6倍に増やすことができます。小松菜を切って、袋に入れて冷凍します。そして解凍して絞るだけで、ビタミンCの量1.6倍のおひたしが完成です。

小松菜の他、白菜、キャベツなどでも、同じ効果があります。

②フライパン蒸し
ブロッコリー1株分をフライパンに入れ、水200mlを加え蓋をして強火で加熱します。3分ほどして水分がなくなったら、ビタミンCの量2倍のブロッコリーの出来上がりです。味も濃くなりおいしくなるそうです。

フライパン蒸しは、いろいろな野菜調理に利用できます。

ビタミンB1を国家戦略で摂取

疲労回復や骨を強くするために欠かせないビタミンB1は、日本人全体に不足しています。そのため、国家戦略でビタミンB1の摂取が進められているそうです。

学校給食では、1日に必要な量の40%がまかなえるように、ご飯にビタミンB1を混ぜて子どもたちに食べさせているそうです。

ビタミンB1が不足すると、脚気になり手足の神経障害や心不全を起こすようになります。脚気というと一昔前の病気のように思われていますが、今でも1日2000人の患者がいるそうです。

ビタミンB1を補充するには、豚肉と、にら、たまねぎ、にんにくなどアリシンが含まれている野菜を一緒に食べると吸収率が高くなります。

そのほかのビタミン情報

●赤ちゃんが生まれたとき、すぐにビタミンKを飲ませる

胎内にいる赤ちゃんは、産道からスムーズにでれるように骨を柔らかくしておく必要があり、骨を固くするビタミンKは、母体から与えられない仕組みになっているそうです。そのため、出産したらすぐにビタミンKを飲ませるそうです。

●関西の人はビタミンK不足で骨折が多い

納豆を食べる習慣のない関西の人は、大腿骨頚部骨折が多いそうです。納豆に含まれるビタミンKの含有量はすごく、1パック50gに骨粗しょう症予防の摂取量と同じ量が含まれているそうです。また、納豆菌は、腸の中でもビタミンKをつくってくれます。

納豆がどうしても嫌いな方は、緑の濃い野菜をオススメします。モロヘイヤ、パセリ、しそ、小松菜などの野菜にはビタミンKが豊富に含まれていますので、それで補ってくださいとのことでした。