高血圧で、肥満で悩む夫が、家で突然に倒れたら・・。しかも、頭を抱えているので脳梗塞かもしれない。
すぐに救急車を呼んだけれど、救急車が来る前にないかすることはないの?
頭を動かてはダメな感じだし・・と悩みながら何もしないで見ているケースが多いそうです。
命に関わる脳梗塞や心筋梗塞の場合、いかに早く適切な処置ができるかが大きなポイントです。
それには、救急車が来るまで、あることをしておくかどうかで救命率が大きく違ってきます。
夫婦だけが気づく脳梗塞の3つのサイン
①顔のゆがみ
脳梗塞の場合には顔の半分が麻痺を起こしているので、いつもと違う表情になります。
②片方の手が上がらない
片方の腕がダランとなって上がらないのは脳梗塞のサインです。
③口の動き ろれつが回らない
口の動きが麻痺し舌や喉の奥の筋肉も麻痺することがあります。
命に関わる3つの過ち
×無理に体を動かす
無理に動かすと、症状を悪化させたり怪我の危険性を高めてしまいます。
×仰向けに寝かせる
仰向けに寝かせると吐いたものが喉につまり窒息してしまう危険性があります。
×救急車を迎えにいく
決して目をはなさず、緊急事態に対処する。
パートナーの命を守る 脳梗塞正しい対処法
①その場で横向きに寝かせる
→嘔吐しても喉に詰まりづらい
②側にいて吐いたりしないか見守る
脳梗塞は、発症から4時間30分以内に治療をはじめることが命を守り、後遺症を少なくします。
救急車がくるまでの正しい対処法
●湯船に入ったまま意識がない
やってはいけないのは湯船から引きずりだすこと。
湯船に沈まないように、お湯を抜いて溺れないようにし、バスタオルをかけてやるといいそうです。
●大声を出して心臓を押さえる
やってはいけないのは、身体を横たえること。
本人が一番楽な体制、座る姿勢は無意識に血液を下半身に貯めて、心臓の負担を減らす行動です。
●食べ物を喉に詰まらせる
やってはいけないのは、指を突っ込んで引っ張り出すこと。指を噛まれたり、口を傷つけることがあります。
乳幼児の場合には、頭を低くして背中を叩く大人の場合には、腹部圧迫法でお腹を押して吐き出させる
【腹部圧迫法】
①足側から馬乗りになる
②腹の中央(みぞおちとおへその真ん中)に握り拳を当てる
③安心させるために声をかける「お腹を押して取り出しますよ」
④強めに押して吐き出させる。
患者が立っているとき
①背中側から腹の中心に拳を当てる
②引きつけるようにして腹を圧迫する
③声をかけることを忘れずに
妊婦の場合には、腹部ではなく胸部を押す。
1歳以下の幼児の場合には、
①胸の中央を片手で5回押す
②うつ伏せにして背中を5回叩く
③これを交互に繰り返す
どこの家庭にも起こり得ることですから、家庭での応急手当についてしっかり学んでおきましょう。