輝くシニアたち

群馬県富岡市で彫刻教室を開く 仏師篠原昌子さん84歳

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篠原昌子さんは、仏像を彫りながら、群馬県富岡市の自宅で仏像彫刻の教室を開いています。

仏師篠原昌子

いつまでもキラキラ輝き続ける女性 仏師 篠原昌子さん を訪ねて

仏師篠原昌子さんは、仏像を彫り続けて28年になります。

子供ができなくふさぎこんでいたとき、 ご主人が仏像の本を勧めてくれたそうです。

10年間全国仏像巡りをしているとき、自分も彫れると言うことが分かり、入門するための仏師を探しに京都に出向きました。

55歳のとき、埼玉県所沢市の仏師川村雅則氏と縁があり、 厳しい指導の元、月2回、3、4年ほど通います。

そこには、昌子さんならではの面白いエピソードも。

入門から4年後、定期的に通わなくなった後も、 師匠にどうしても聞きたいことがあると、制作中の像をご主人が作ってくれた背負子に入れて、師匠の元まで電車で行ったそうです。

60歳の細身の昌子さんにとっては、30キロ近い像を背負っての駅の階段の上り下りは到底無理。

そこで、階段の上り下りのない駅までタクシーを飛ばしたそうです。 怒られると思ってご主人には内緒にしていたそうですが、 地元のタクシー運転手さん達の間では有名になり、誰もが知っていたそうです。

そんな昌子さんですが、多い日は午前4時間午後3時間、 1日7時間彫ったそうです。

現在は、50分彫ったら休むという形に変えていますが、 彫っているときの集中力はそれはすごいものです。

28年間、やめたいと思ったことは1度もなく、彫ることが楽しくて仕方なかったと言います。

仏像の顔にこだわる

昌子さんは仏像の顔にこだわります。 昌子さんは昌子さん独自の顔を創っていきます。

それは、現在教えている生徒さんに対する姿勢にも現れ、生徒さんそれぞれの個性を生かした顔の仏像にしたいそうです。

お教室を開くきっかけは、昌子さんの仏像に惚れ込んだ人に何度も頼まれたから。

現在は、創る喜びの他、教える喜びも味わいますます充実した日を送っています。

昌子さんは、55歳から彫刻を始め、83歳になってからお教室を開きましたが、自分が歳だと思ったことは今まで一度もないそうです。

「私は、歳を取ったと思ったことがないの」 これは、歳を意識し始める私たち中高年にとったら 最高のエールではないでしょうか。

昌子さんの笑顔に仏像の優しい顔が重なりました。

篠原昌子作仏像1
篠原昌子作仏像頭
篠原昌子作象と仏像
篠原昌子作観音像

始めるのに遅いことはない

昌子さんが仏像の彫刻を始めたのが50歳。お教室を開いたのが83歳。

普通の人なら、とうてい諦めてしまう年齢にも関わらず、何事にもチャレンジする姿勢には本当に頭が下がります。

仏師篠原昌子さんは、「人は何歳になっても遅いことはない」と言うことを教えられた、輝くシニアたちの筆頭に上げられる女性で


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