日本で栄養失調という言葉が聞かれなくなったのは、昭和40年代の頃でしょうか。
昭和30年以降生まれの私たちの世代になると、牛乳もどきの脱脂粉乳と学校給食がありました。^^;
脱脂粉乳は、とても栄養価が高いそうですが、上に薄いの膜がはって、最後まであまり好きになれませんでした。
昭和50年以降は、日本も飽食の時代のような感じで、肥満が問題になってましたよね。
ところが、平成の今、再び栄養失調状態の子供や若い人多くなり問題になっているそうです。。
このことは、先日、NHKクローズアップ現代でも取り上げられて、痩せることに対しての警告がなされてました。
特に問題なのは、10代、20代の女性で、太ることへの警戒から、食事をまともに摂らないため、栄養失調状態になっているとか・・。
「世界一受けたい授業」(日本テレビ)では、「新型栄養失調が急増!年代別で足りない栄養素」として、隠れ栄養失調の実態を紹介。
日本人は、普通に食べていると栄養素の偏りがあり、どうしても不足する栄養があるそうです。
佐藤秀美先生が、日本人に足りてない栄養ベスト3、そして、年代別に足りない栄養素について教えてくれました。
日本人に足りてない栄養素
第3位 ビタミンB1
ビタミンB1が足りなくなると、日中眠くなったり疲れやすくなります。ビタミンB1が多い食品は、ピーナッツ、豚肉、たらこです。おやつにピーナツなどをつまむと良いそうです。
第2位 カルシウム
カルシウムは心臓を動かすために必要な栄養素です。カルシウムは、牛乳、木綿豆腐、ゴマなどにたくさん含まれています。
ほうれん草とベーコン炒めは、とても美味しいのですが、ベーコンに含まれるリン酸塩が、ほうれん草に含まれるカルシウムの吸収を妨げてしまうそうです。
ほうれん草のおひたしに、ビタミンDを含むかつお節をたっぷりかけて食べると、カルシウムが効率よく吸収できます。
第1位 ビタミンA
ビタミンAは、細胞組織が新しく生まれ変わるのを助けてくれます。ビタミンAが欠乏すると、体調を崩しやすくなったり、糖尿病になる可能性も高まるそうです。
ビタミンAの多い食品は、うなぎ、にんじん、鶏肉などです。にんじんは、油で炒めるとビタミンAの吸収率が高まります。
油揚げ、人参が入った、ひじきの煮物は栄養価も高く、おススメです。
年代別に不足する栄養素
10代20代が足りない栄養素
10代、20代がとっておくべき栄養は、カルシウムと鉄です。若い女性の食事の傾向として、この2つ栄養素がほとんど半分以下だそうです。
●おススメ料理
緑茶豆乳オレ
・・豆乳カップ1/2、牛乳カップ1/2に粉末緑茶大さじ1を加えて、かき混ぜます。
牛乳のカルシウム、豆乳の鉄、緑茶のビタミンKは、カルシウムの骨への沈着率を高める効果があります。
30代40代が足りない栄養素
30代を過ぎると活性酸素により老化が進みます。また、免疫力が休息に低下する年代ですので、抗酸化成分は必須です。
そこで、抗酸化成分のビタミンC、ビタミンE、βカロテン、ポリフェノールなどを積極的に食べることをおススメします。
●おススメ料理
ドライフルーツ入りヨーグルト
・・ドライフルーツは生のフルーツより栄養が凝縮されています。マンゴー(ビタミンE)、ドライあんず(βカロテン)、干しぶどう(ポリフェノール)などのドライフルーツをヨーグルトに入れて食べます。
カットしたドライフルーツをヨーグルトに半日ほどつけておくと、ヨーグルトの水分をドライフルーツが吸い込んで、柔らかくなりおいしく食べれます。
50代が足りない栄養素
50代は病気になりやすくなるため、免疫力を高める必要があります。そこで食物繊維を積極的にとります。
食物繊維は、便通をよくするだけでなく、腸内の環境を整え、免疫力を高めます。
●おススメ料理
とろとろネバネバ納豆
・・・めかぶ(食物繊維)、キムチ(乳酸菌)、納豆(納豆菌)を一緒にとると免疫力を高めることができます。